発生日の2025年7月4日、パキスタン軍は、アフガニスタンから同国への越境を試みた戦闘員30人を殺害したと発表し、カイバル・パクトゥンクワ州北ワジリスタン地区で越境を阻止する作戦に成功したと説明した。軍は、死亡した戦闘員がパキスタン・タリバンまたはその関連組織のメンバーであり、部隊が大量の武器、弾薬、爆発物を押収したと発表した。
この発表は、同じ国境地区で自爆攻撃によりパキスタン兵16人が死亡してからわずか数日後に行われた。軍は、この戦闘員集団をそれまでの3日間に阻止したとし、この作戦によって起こり得た大惨事を防いだと位置付けた。シャバズ・シャリフ首相は、首相府が越境の試みと呼んだ行為を阻止した治安部隊を称賛し、国内からテロを根絶すると誓った。
この出来事はまた、イスラマバードとニューデリーの間で激化する非難の応酬に新たな一章を加えた。首相と軍はいずれも、インドが戦闘員を支援していると述べたが、インドはこの非難を繰り返し否定している。アルジャジーラは、インドとの緊張が高まるなか、パキスタンがここ数カ月、同様の非難をより頻繁に行っていると指摘した。こうした緊張は、係争地カシミールで4月に起きた攻撃後、両国をより広範な戦争の瀬戸際まで追い込み、5月の4日間にわたる衝突では双方で約70人が死亡した。
この暴力は、2021年にタリバンがアフガニスタンで政権に復帰して以降、パキスタン西部国境沿いで治安が広範に悪化している状況を反映している。国境地区では攻撃が増加し、昨年は過去10年間で最も多くの死者が出た。政府はこれに対応し、6月に国防支出を20%増やし、国家予算の14%を軍に割り当てた。この点が重要なのは、国境での作戦がもはや現場指揮官にとっての戦術的な問題にとどまらず、国の支出上の優先順位と政治を形作るようになっていることを示すためだ。
パキスタン・タリバンはアフガニスタン・タリバンとは別の組織であるが、国外の報道では両者の名称がしばしば混同される。ある分派は、北ワジリスタンで先に起きた自爆攻撃について犯行声明を出しており、パキスタン当局者はこの脅威を、武装勢力の越境と外部支援が組み合わさったものだと繰り返し位置付けてきた。今回、軍は作戦の詳細な説明をしなかったが、押収した武器と爆発物は越境の試みがいかに危険だったかを示していると述べた。
したがって、この日の声明は二つの目的を同時に果たした。軍事的成功を報告するとともに、パキスタンが国境の向こう側から、現地の武装勢力から、そして敵対的な地域環境から脅威にさらされているという政治的メッセージを強調した。インドに対する非難が支持を得るかどうかにかかわらず、北ワジリスタンの目下の現実は、兵士らが、収まる兆しのない越境、報復、非難の連鎖と今なお戦っているということだ。
軍は詳細な戦闘地図を示さなかったが、押収された爆発物と、先の自爆攻撃が起きた時期は、この作戦が北ワジリスタンで重要な理由を示唆している。この地区は、治安部隊が越境、報復、プロパガンダが同時に起こると想定する場所となっており、そのため、わずか一度の急襲でさえ戦略的成功として描かれ得る。



