陪審が4件の有罪評決
ロンドンのサザーク刑事法院の陪審は11月5日、英国の芸能人ラッセル・ブランドについて、強姦1件と性的暴行3件を認定し、4件の有罪評決を下した。BBCニュースの法廷からの報道によると、陪審はさらに問われていた強姦2件と、わいせつな暴行の未遂1件については無罪とした。
ブランド被告(51)は、女性6人に関する計7件の訴因に問われていた。裁判で審理された行為は、1999年から2009年の間に起きたとされていた。評決を受け、裁判官は被告の身柄拘束を命じ、長期の実刑となると警告した。量刑の言い渡しは翌月曜日に設定された。
審理は3週間余りに及んだ。証言した女性たちは、生涯にわたり匿名性を法律で保護されており、ついたての後ろから証言した。陪審は女性たちの説明、ほかの証人の証言、そしてブランド被告自身による弁護側の証言を聴いた。有罪と無罪に分かれた結果は、検察が4件については合理的な疑いを超えて立証した一方、残る3件ではその基準を満たしていないと陪審が判断したことを示している。
ロンドン警視庁は、サンデー・タイムズ、タイムズ、チャンネル4の番組「Dispatches」がブランド被告に関する疑惑を報じた後、2023年9月に捜査を開始した。裁判後、BBCは、警察が別の女性2人からの新たな強姦の訴えについて調べていると報じた。これら別件の申し立てについて有罪の認定はなされておらず、今回の事件で下された4件の有罪評決と混同してはならない。
放送局や新聞社が反応
タイムズとサンデー・タイムズは、警察の捜査に先立つ取材に協力した女性たちの貢献を評価し、記者が集めた証言の一部は起訴内容に含まれなかったと強調した。チャンネル4も、刑事事件または当初の「Dispatches」の調査報道に参加した女性たちの役割に言及した。
BBCは声明で、メディア組織は被害を訴える人々の声に耳を傾け、真剣に受け止めなければならないと述べた。また、ブランド被告がBBCで働いていた2006年から2008年の間の不適切行為に関する8件の申し立てへの対応を扱った、2025年公表の調査報告書に言及した。BBCは、当時懸念を申し出ることができないと感じていた人々への謝罪を改めて表明した。
陪審の判断により、今回の起訴状にある7件の訴因について刑事責任の有無は決まったが、手続きは完了していない。裁判官は今後、関連法を適用し、双方の意見を踏まえたうえで、4件の犯罪について刑を言い渡す。ほかの警察の捜査は別のものであり、それぞれ固有の証拠と法的判断が必要となる。
この事件を報じる際には、引き続き慎重な区別が欠かせない。今回の裁判でブランド被告に下されたのは、4件の有罪評決と3件の無罪評決である。ほかに報じられている疑惑については、まだ司法判断が下されていない。性犯罪に関する匿名性保護の規則で守られている女性たちの身元は、評決や量刑に関する報道を通じて秘匿されなければならない。



