支援物資への道では死者が出続けている
APが報じたパレスチナ保健省の発表によると、ガザで食料などの支援物資を得ようとしていたパレスチナ人が2025-06-10に再び銃撃を受け、36人が死亡、207人が負傷した。この出来事は、戦争と物資不足ですでに打撃を受けた地域で市民が食料を探すなか、支援物資の配給地点付近で続く一連の死者を伴う銃撃の最新事例となった。
APの報道によると、米国が支援するガザ人道財団が運営する支援拠点付近での銃撃で、少なくとも163人が死亡し、1,495人が負傷していた。拠点への立ち入りは、独立系メディアに閉ざされた軍事区域を通じて管理されている。ガザ南部からの証言の一つでは、ナセル病院が、死者のうち十数人はラファ周辺で殺害されたと述べた。そこでは、人々が支援拠点にたどり着こうと、ほぼ毎日集まっていた。
支援物資の配給をめぐる暴力は、人道危機を特徴づける事態となっている。APによると、専門家や支援関係者は、イスラエルによる封鎖と20カ月に及ぶ軍事作戦によってガザが飢饉の瀬戸際に追い込まれたと警告した。報道はまた、生き延びるのに十分な食料を確保しようとする家族らの長い列と、切迫した光景を伝えた。
ガザ中部の目撃者はAPに対し、夜明け前にイスラエル軍が支援拠点付近で発砲したと語った。一方、軍は、開始時刻前に拠点から数百メートル離れた場所で部隊に向かって進んできた、容疑者と判断した人々に警告射撃を行ったとしている。報道では双方の説明を整合させることができず、APは同じ出来事をめぐる相反する説明として伝えた。
この日の犠牲者は、イスラエル軍がより広範な圧力を加えるなかで発生した。APによると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は停戦協議で「有意義な進展」があったと述べる一方、期待を抱くには時期尚早だとも語った。ギデオン・サール外相も一定の進展があったとの見方を示したが、合意は発表されなかった。
報道は、支援物資の配給そのものをめぐる議論が続いていることも伝えた。ガザ人道財団は、軍と安全性について協議する間、配給を一時停止したと発表した。一方、国連と支援団体は、この仕組みは不十分で、強制的なものになり得るとの批判を続けた。イスラエルはハマスが支援物資を横流ししていると主張したが、国連と支援団体は、大規模な流用が起きていることを否定した。
ガザの人道状況は、軍事作戦と切り離せなくなっている。APは、約230万人の住民の大半が共同炊事場に依存し、食料の備蓄はほぼ底を突き、域内に入るトラックの数は戦前の水準を大幅に下回っていると指摘した。そのような状況では、食料を求める行為さえ危険になっている。
確認されたこと
APは、死傷者数、支援拠点付近で報告された銃撃、ガザ人道財団の役割、封鎖という背景、ならびに目撃者とイスラエル軍の相反する説明を裏付けている。



