ガザ保健省は5月24日、ガザでの戦争によって民間人に多数の犠牲者が出続け、同地区の人道危機が深刻化する中、それまでの24時間にイスラエルの攻撃で死亡した79人の遺体が病院に搬送されたと発表した。
AP通信が引用した同僚や保健当局者によると、死者にはナセル病院の小児科医アラー・ナジャール氏の10人の子どものうち9人が含まれていた。ハンユニスの自宅が攻撃を受けた時、ナジャール氏は勤務中で、APは、急いで戻ると自宅が炎上していたと報じた。夫は重傷を負い、唯一生き残った子どもである11歳の息子は重体だった。
これらの死者が出たのは、イスラエルが再開した軍事攻勢を続け、支援物資へのアクセスを厳しく制限しているさなかだった。APによると、ガザは約3カ月にわたりイスラエルの封鎖下にあり、専門家は同地区の住民200万人超が飢饉に陥る高い危険にさらされていると警告していた。慈善団体の炊き出しにできた長い列や、食料を求める切迫した家族の映像が広く出回るにつれ、イスラエルに対する国際的圧力は高まっている。
支援をどのように届けるべきかをめぐる対立により、人道状況はさらに複雑になっている。APは、イスラエル政府が新たに設立された米国支援の団体を通じた新しい配給制度を導入しようとしている一方、国連と協力団体は、イスラエルが食料を武器として利用できるようになり、人道原則に違反するとして、この計画を拒否していると報じた。イスラエルはハマスが支援物資を横流ししていると非難しているが、国連と支援団体は、重大な規模でそのようなことが起きているとの主張を否定している。
保健省によると、2023年10月7日にハマス主導でイスラエルに対して行われ、この紛争の発端となった攻撃以降、今回の死者により戦争の犠牲者数は5万3,901人に達した。また、異なる停戦条件を受け入れるようハマスに圧力をかける目的でイスラエルが3月18日に戦争を再開して以降、ガザでは3,747人が死亡したという。保健省のこれらの数字は、民間人と戦闘員を区別していない。
イスラエルは、同じ日に空軍がガザ全域の100カ所を超える標的を攻撃したと発表し、ハマスが残るイスラエル人人質を解放して武装解除するまで作戦を続けると述べた。APの報道によると、ガザで今なお拘束されている人質58人のうち、生存しているとみられるのは半数未満である。
戦争では、軍事的圧力だけでなく政治的な行き詰まりも、ますます中心的な問題となっている。ハマスは、より多くのパレスチナ人収監者の釈放、恒久的な停戦、イスラエル軍の同地区からの撤退と引き換えにのみ、残る人質を解放するとしている。ベンヤミン・ネタニヤフ首相はこれらの条件を拒否し、イスラエルはガザの支配を維持するとともに、同氏がパレスチナ住民の大部分の「自発的移住」と呼ぶものを促進すると述べた。
APの報道はまた、ガザの病院が引き続き直接的な圧力にさらされ、激しい銃撃と空爆によりヨーロピアン病院で警備要員11人が身動きできなくなっていると伝えた。このような広範な傾向により、死傷者数が増え続ける中で医療体制は逼迫している。
この日の死者数、医師の子どもたちの死、そして食料へのアクセスをめぐり続く論争は、ガザでの戦争が今や二つの戦線で同時に行われていることを示している。すなわち、空爆と地上からの圧力、そして軍事作戦と切り離せなくなった人道危機である。



