事件が起きた2025年5月21日、パキスタン南西部バロチスタン州クズダル地区でスクールバスを狙った爆発があり、6人が死亡、少なくとも38人が負傷したと当局者が明らかにした。バロチスタン州のサルフラズ・ブグティ首相によると、朝、子どもたちを迎えに回っていた陸軍公立学校のバスが攻撃を受け、子ども4人とバスの運転手、その助手が死亡した。
当初の評価では、車両に仕掛けられた即席爆発装置による爆発とされたが、ブグティ氏は、攻撃の正確な性質を確認するには時期尚早であり、捜査が続いていると述べた。同氏は記者団に対し、バスには生徒46人が乗っていたと説明した。クズダルの政府当局者ヤシル・イクバル・ダシュティ氏によると、負傷者は病院に緊急搬送され、重傷を負った子ども数人は空路でクエッタへ運ばれた。当局者らは、死者数が増える可能性があると警告した。
攻撃が起きたのは、すでに長年の紛争に苦しんできた州だ。バロチスタン州は鉱物や天然資源に恵まれる一方、数十年に及ぶ分離独立派の反乱や武装勢力による度重なる攻撃の舞台にもなってきた。同州での攻撃の多くについてはバロチスタン解放軍(BLA)が犯行声明を出しており、パキスタンは同組織がインドの支援を受けていると主張している。今回については、記事の公表時点で犯行声明を出した組織はなかったが、パキスタン軍は直ちにインドのテロ代理勢力を非難し、シャバズ・シャリフ首相も同様の主張をした。インドは、その非難には根拠がなく、パキスタンが自国の失策から目をそらそうとしていると反論した。
この暴力行為には、すぐさま非難の声が上がった。ユニセフは攻撃を「恐ろしい」とし、子どもにとって通学が危険であっては決してならないと述べた。イスラマバードの米国大使館は「残虐で良心に反する」と非難し、罪のない子どもたちの殺害は理解を超えているとした。こうした反応は、スクールバスへの攻撃が一つの州をはるかに越えて人々の心を揺さぶることを示している。それは、紛争に何の関わりもない民間人に対する攻撃であり、教室は守られるべきだという理念への攻撃にも映る。
今回の事件は、国境を越えた緊張の、より大きな連鎖の中にも位置づけられる。アルジャジーラは、パキスタンとインドが暴力行為をめぐって繰り返し互いを非難しており、とりわけ5月に紛争が激化して以降、両国が相手による地域内の攻撃支援を非難してきたと指摘した。クズダルでの爆発は、数日前にバロチスタン州で起きた別の自動車爆発に続くもので、BLAがパキスタン軍とその協力者への攻撃をさらに実行すると予告した後に発生した。この地域の親たちが直面する直接的な問題は外交上の言辞ではなく、子どもを学校へ送り出すことが危険すぎるようになったのかという重苦しい判断だ。
パキスタンは以前にも同様の惨事を経験している。2014年12月、パキスタン・タリバン運動(TTP)はペシャワルの陸軍公立学校で140人を超える子どもを殺害した。この虐殺は今なお、人々の学校警備に対する見方を形作っている。クズダルの爆発は規模こそ小さいものの、同じ道徳的な枠組みで受け止められるだろう。すなわち、子どもへの攻撃であり、国家が子どもたちを守れるかどうかを問う試練である。
バロチスタン州では、今回の攻撃により、子どもでさえ同州の長期にわたる反乱から隔離して守ることはできないとの恐れが強まる可能性が高い。バスが陸軍公立学校の所有だったことも、爆発の象徴性を際立たせた。地域の分離独立紛争が、パキスタン全土の親たちが今もペシャワルの記憶とともに抱える国家安全保障の問題と結びついたためだ。



