マリの中国系金鉱を武装集団が襲撃、3人死亡、中国人2人拉致
発生日:2025年5月12日
地元当局者によると、武装した男らがマリのクリコロ州ナレナにある零細金採掘現場を襲撃し、3人を殺害、中国人2人を拉致した。アフリカ有数の金産出国で鉱山労働者や外国人労働者が直面する危険を浮き彫りにする攻撃となった。
ナレナの副町長ママドゥ・カンテは、襲撃が月曜早朝に2段階で行われたと述べた。最初に戦闘員らが中国人の所有する店舗を襲撃した。続いて中国人2人を拉致し、金採掘に使われる重機を焼いた。その後、襲撃者らは近くの零細砂金採取現場を攻撃し、マリ人1人とガーナ出身者2人が死亡した。
犯行声明は出ていない。しかしAP通信の報道は、襲撃が同地域で活動するアルカイダ系組織JNIMの特徴を帯びていたとしている。この帰属判断は、同組織が正式に犯行を認めたことに基づくものではなく、その手口と現地での活動状況から推測されたものだ。
今回の事件の背景には、アルカイダや「イスラム国」とつながる武装集団が10年以上にわたり活動してきたマリの広範な治安悪化がある。AP通信の報道は、同国の軍事政権が2020年のクーデター後に権力を掌握し、その後、フランスや欧州連合(EU)を含む従来の西側諸国との関係から距離を置く一方、ロシアとの関係を深めたと指摘した。同報道が引用したアナリストらによると、それ以降、武装集団による攻撃が増加している。
マリの鉱業部門はとりわけ危険にさらされている。金は同国で最も重要な輸出品であり、数百万人にとって主要な収入源でもある。AP通信の報道はまた、零細採掘が国内生産の相当部分を占めていると伝えており、影響力や収入を得たり、混乱を引き起こしたりしようとする武装集団の標的に遠隔地の採掘現場がなり得る理由の一端を示している。
ナレナでの襲撃は、暴力の標的が次々と移る速さも示している。カンテは、店舗への襲撃、拉致、それに続く砂金採取現場への別の攻撃について説明した。この一連の動きは、治安部隊が介入する前に、襲撃者らが複数の場所で活動できたことを示唆している。
金鉱地帯の地域社会にとって、直接的な影響は死者と拉致被害だけではない。重機の焼失は生産を機能不全に陥らせかねず、拉致が起きれば、継続的な操業に依存する現場から外国人労働者や地元労働者が逃げ出す危険性が高まる。すでに非公式性と脆弱な規制を特徴とする部門では、たった一度の襲撃でさえ、発生した村をはるかに越えて人々の生計に波及しかねない。



