パキスタンの和平委員会事務所前で爆発、7人死亡
発生日:2025年4月28日
パキスタン南ワジリスタン地区の都市ワナで、政府寄りの和平委員会の事務所前に仕掛けられた強力な爆弾が爆発し、少なくとも7人が死亡、ほか16人が負傷したと警察が発表した。
襲撃が起きたのは、武装勢力の活動や国境を越えた治安上の脅威と長年結び付けられてきたカイバル・パクトゥンクワ州の一角だった。地元警察トップのウスマン・ワジルによると、爆発は和平委員会の事務所を狙ったものだった。同委員会はパキスタン・タリバン運動に反対し、地域住民間の紛争解決を支援している。
負傷者の中には重体の人もいるという。犯行声明を直ちに出した組織はなかったが、パキスタン・タリバン運動(パキスタン・ターリバーン運動、TTP)に疑いの目が向けられる可能性が高い。同組織は治安部隊や民間人をたびたび標的にしており、現在もパキスタンで最も活発な反政府武装勢力の脅威の一つとなっている。
爆発の前日には、近隣の北ワジリスタン地区で大規模な軍事活動が行われていた。パキスタン軍は前日、アフガニスタンから同国への越境を試みた武装勢力54人を部隊が殺害したと発表し、月曜日には夜間作戦でさらに17人を殺害したと明らかにした。軍の説明によれば、これにより同地域で3日間に殺害された武装勢力は計71人となった。
発生時期には重要な意味がある。爆発は、パキスタンが反政府武装勢力対策の成果を公に強調していたまさにその時期に起き、地元当局と連携する民間組織を直撃した。部族地域の和平委員会は、長年にわたって不安定な立場に置かれてきた。紛争を仲裁し、地域の安定を支えることを目的としている一方で、委員会を協力者と見なす武装勢力の直接的な標的にもなり得る。
パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ大統領とシャバズ・シャリフ首相は、それぞれ声明で襲撃を非難した。両氏はまた、北ワジリスタンで武装勢力を殺害した治安部隊を称賛した。この対応は、政府が北西部での地域的な襲撃を、国境を越えた武装勢力とのより広範な戦いに密接に結び付けていることを浮き彫りにしている。
南・北ワジリスタン周辺は、今もパキスタンで最も情勢が不安定な地域の一つだ。同地域はアフガニスタンとの国境付近に位置し、パキスタン当局は武装勢力が国境の向こう側にある避難拠点を利用していると繰り返し非難してきた。AP通信の報道は、TTPが2021年にアフガニスタンで政権に復帰したアフガニスタンのタリバンの緊密な同盟組織だと指摘している。
ワナの住民にとって当面の懸念は、被害規模と、住民に直接対応する地域組織の脆弱性だ。パキスタンの治安機関にとって、この爆発は、民間および民間に準ずる標的を攻撃できる反政府武装集団の脅威が軍事作戦だけでは取り除かれていないことを、改めて思い知らせるものとなった。



