シリア沿岸部 — 国連人権事務所は2025年3月11日、シリア沿岸部で民間人111人が殺害されたことを確認したと発表した。一方、監視団体は、一連の暴力による民間人の死者数が広域で1,225人に達したと報告した。
死者は、シリアのアラウィ派住民が多く暮らす西部のラタキア、タルトゥース、ハマー、ホムス各県に集中した。国連によると、殺害の多くは即決処刑とみられ、宗派的な性格を帯びており、とりわけアラウィ派が多数を占める町や村が標的となった。同事務所は、確認された死者の内訳として成人男性90人、女性18人、少女2人、少年1人を記録したと述べたが、実際の人数はこれを大幅に上回るとみられると強調した。
証拠資料は、一家全員が自宅内で殺害されるという残虐なパターンを記している。生存者が国連に語ったところでは、武装した男たちが住宅を襲撃し、住民にアラウィ派かスンニ派かを尋ね、その答えに基づいて殺害するか見逃すかを決めていた。一部では、男性が家族の目の前で射殺された。暫定当局を支持する武装集団、身元不明の戦闘員、旧政権と関係する勢力のすべてが暴力に関与したとの報告もある。こうした複数勢力の関与により、殺害は宗派上の危機であると同時に、責任追及をめぐる危機にもなっている。
暴力は、アラウィ派であるバッシャール・アル・アサド前大統領の支持者が治安部隊のパトロールを待ち伏せ攻撃した後に始まり、治安部隊と同盟武装勢力が地域に大量投入されたことで激化した。住民によると、これらの部隊や集団はアラウィ派の町や村を襲撃し、住宅や商店を略奪して報復殺人を行った。シリア人権監視団は、火曜日だけでさらに民間人132人が殺害され、民間人の死者数が1,225人に達したと発表し、事態がいかに急速に制御不能となったかを浮き彫りにした。
病院も被害を免れなかった。国連によると、アサド支持者はラタキア、タルトゥース、バニヤスの複数の病院を襲撃し、そこでの衝突により患者や医療従事者を含む民間人に死傷者が出たほか、医療施設も損壊した。地域の大半の家族は、目撃した出来事に恐怖して帰宅しておらず、一部はラタキア郊外にあるロシア管理下のフメイミム空軍基地に避難したり、レバノンへ越境したりした。
新たな暫定政府は、この危機を深刻に受け止めている姿勢を示すため、迅速に動いた。アフマド・アル・シャラア暫定大統領は独立調査委員会の設置を約束し、政府報道官は、委員会がすでに証拠の収集と検証を進めており、30日以内に報告すると述べた。国連はこの約束を歓迎し、迅速かつ徹底的で公平な捜査を求めた。しかし、そのいずれも現地の差し迫った状況をまだ変えてはいない。住民によると、一部の地区は平穏だが、殺害と略奪の記憶はいまだ生々しい。
これは、シャラアが反体制派の攻勢を率いて12月にアサド政権を倒し、13年以上に及ぶ内戦を終結させて以来、シリアで起きた最悪の暴力である。公式発表と監視団体の数字は完全には一致しないが、同じ方向を指し示している。すなわち、家族全員が標的とされ、トラウマによってすでに人々が自宅を追われている地域で、多数のアラウィ派を含む民間人が大規模に殺害されたということだ。
シリア当局にとっての課題は、もはや待ち伏せ攻撃後の秩序回復だけではない。国家の名の下、またはその保護下で行われた殺害を捜査できること、そして深く怯える少数派コミュニティーが納得できる形でそれを実行できることを証明しなければならない。死者数は今後も重要だが、より難しい問いへの答えも同様に重要となる。宗派間暴力が村々や病院を等しく襲う新たなシリアで、果たして誰かに責任を負わせることができるのか、という問いである。



