ワシントン — マルコ・ルビオ米国務長官は、ロシア当局者との直接協議のためサウジアラビアへ向かう米代表団を率いている。トランプ政権が、ロシアによるウクライナ侵攻の終結を目指すとしている初期段階の外交となる。

代表団には、マイケル・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)とスティーブ・ウィトコフ特使も加わる見通しだ。提供されたAP通信の報道によると、協議は流動的な初期段階にあり、顔ぶれはなお変更される可能性があると説明された。この留保は重要だ。政権は協議ルートを開こうとしているが、形式と最終的な参加者はまだ確定していなかった。

今回の訪問に先立ち、ドナルド・トランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が電話会談を行った。会談後、トランプ氏は、双方がそれぞれのチームによる交渉を直ちに開始することで合意したと述べた。この電話会談は、2022年2月の侵攻後、モスクワを孤立した存在として扱ってきた従来の米国の方針からの大きな転換を示した。証拠資料は、サウジでの会合をその転換による初の目に見える成果と位置づけている。

報道時点で、ウクライナが関与するかはなお不透明だった。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が訪問する可能性に備え、ウクライナ代表団はすでにサウジアラビア入りしていた。一方、トランプ氏は記者団に対し、形式を説明しないまま、ゼレンスキー氏も関与すると述べた。ゼレンスキー氏は、ウクライナを除外したウクライナに関する協議は受け入れないとしており、欧州各国政府も交渉の席に加わることを求めている。こうした立場により、どのような交渉でも参加者の構成が最も重要な未解決事項の一つとなっている。

報道はまた、外交上の機運にもかかわらず、双方の隔たりがなお大きいことを明確にしている。ゼレンスキー氏の側近トップは、ウクライナとロシアが直ちに直接接触する計画はないと述べ、別の顧問もウクライナがリヤドで予定される米ロ会合に参加するとの見方を否定した。一方、ロシア当局者と国営メディアは、トランプ氏とプーチン氏の電話会談後、楽観的な見方を示した。

ウィトコフ氏は、目標は詳細な和平合意ではなく「信頼醸成」だと述べた。この位置づけは、サウジでの協議が決定的なものというより、探索的な性格を持つことを示している。つまり、直接対話によって、領土、安全保障上の保証、停戦の全体像を巡るその後の協議に十分な政治的余地を生み出せるかを試すものだ。

証拠は、突破口が開かれたことを示してはいない。それが示しているのは、ホワイトハウスが主導し、サウジアラビアを中心に展開する外交の新たな段階であり、参加者もまだ完全には確定していない。それでも、この発表には重要な意味がある。待機期間に終止符を打ち、ウクライナを巡るモスクワとの協議へ向け、米国の高官らが直接動き出すことになるからだ。

サウジという開催地も重要だ。ワシントン、キーウ、モスクワで政治的に不安定なままの対話に、中立的な場を提供するからである。報道は、政権が迅速に動こうとしていることを示す一方、未解決の変動要素がいかに多いかも示している。ウクライナは参加を望み、欧州は役割を求め、ロシアは好機を見いだしているとのシグナルを発している。初期交渉では、参加者がまだ各当事者の提示する意思のある内容を探っているため、失敗することが少なくない。その意味で、この訪問の意義は和平合意が間近に迫っていることではなく、トランプ政権がロシアとの直接対話をウクライナ政策の次の一歩として扱うことを選んだ点にある。