# プーチン氏、クレムリンでスロバキアのロベルト・フィツォ首相と予告なしの会談

出来事の日付:2024-12-22

モスクワ・タイムズがロシアのテレビ報道を引用して伝えたところによると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、事前に発表されていなかった訪問で、スロバキアのロベルト・フィツォ首相とクレムリンで会談した。

この会談が重要なのは、ロシアによるウクライナへの全面戦争が始まって以来、ロシア政府に公然と友好的な姿勢を保ってきた欧州連合(EU)および北大西洋条約機構(NATO)加盟国の数少ない政府首脳の一人と、ロシアの指導者が顔を合わせたためだ。クレムリンはこの訪問を事前に明らかにしておらず、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、わずか数日前に設定されたものだと述べた。

ペスコフ氏は詳細な議題を示さなかったが、ロシア産ガスの供給が協議の一部だった可能性を示唆した。この可能性は、背景を踏まえると重要だ。ウクライナは、12月31日以降、ロシア産ガスが自国領を通過することを認める契約を更新しないと表明しており、いずれもロシアのエネルギーに依存するスロバキアとハンガリーで懸念が生じている。

フィツォ氏は2023年10月に首相へ返り咲き、ほどなくウクライナへの軍事援助を打ち切った。とりわけ、キーウへの支援をさらに強化するのではなく和平交渉を求める点で、その立場は他の多くのEU首脳よりもハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相と一致することが多い。

クレムリンでの今回の会談は、フィツォ氏によるロシア政府との異例に直接的な関与を示す新たな事例となった。この訪問は秘密裏に行われたことだけでなく、見た目の印象という点でも注目された。ロシアと欧州の大半との関係が依然として深刻に緊張するなか、EUおよびNATO加盟国の現職首相がクレムリンに入ったからだ。

スロバキアにとって、問題は象徴的な意味だけにとどまらない。通過契約の終了が近づくにつれ、エネルギー供給は重大な政治・経済問題となっている。ロシア産ガスのウクライナ経由の輸送が止まれば、このルートに依存する国々は速やかな対応を迫られる可能性がある。そのため、公表された詳細が乏しくても、フィツォ氏とプーチン氏の協議はいかなる内容であれ重大な影響を及ぼし得る。

報道ではまた、フィツォ氏が11月の時点で、第2次世界大戦終結80周年の式典に出席するため5月にモスクワを訪れる予定だとすでに述べていたことも指摘された。月曜日に行われた予告なしのクレムリン会談は、その予定された訪問よりもはるかに前から接触が進んでいることを示している。

モスクワ・タイムズの報道によれば、この訪問が最初に知られたのは正式発表を通じてではなく、ロシアのテレビでの論評と、クレムリン内部に通じるパベル・ザルビン氏のテレグラムへの投稿を通じてだった。この点は、会談がどのように公になったかを浮き彫りにしている。標準的な外交コミュニケではなく、クレムリンの動きを伝えるためにしばしば用いられる非公式な経路を通じてだった。

ほかに何が話し合われたにせよ、クレムリンでフィツォ氏とプーチン氏が非公開で会談する姿は、関係正常化に反対するEU全体のコンセンサスにもかかわらず、スロバキアがロシア政府との独自の対話ルートを追求している兆候として、欧州各国の首都で受け止められる可能性が高い。少なくとも、エネルギーをめぐる圧力と地政学上の立ち位置が、依然として密接に結び付いていることを示している。

会談について公に説明された内容はわずかだったが、その意味合いは広範だ。戦争、ガス供給、欧州政治の分断が交差するなかで行われたものであり、フィツォ氏は再び、欧州で最も親ロシア的な指導者の一人として際立つことになった。