AP通信によると、2024年11月14日未明、カイバル・パクトゥンクワ州ミル・アリにあるパキスタン・タリバン武装勢力メンバーの自宅で自動車爆弾が爆発し、少なくとも子ども2人と武装勢力の容疑者5人が死亡、14人が負傷した。警察によると、爆発は現地司令官ラスール・ジャンが自宅で爆発装置を車に取り付けていた際に起きた。

爆発は住宅を引き裂き、近隣の複数の家屋にも大きな被害を与えた。AP通信によると、建物は爆発で倒壊し、その後、当局ががれきの中から子ども2人の遺体を発見した。警察によると、負傷者の一部は病院で重体となっていたが、報道は負傷状況の詳しい内訳を示していない。

この事件は、武装勢力が爆発装置、ロケット弾、手榴弾、アサルトライフルに長年依存してきたパキスタン北西部で、爆弾製造が今なおもたらしている危険を浮き彫りにした。警察当局者イルファン・カーンは、この自動車爆弾は治安部隊への攻撃に向けて準備されていたとみられると述べた。もし別の場所で爆発していれば、民間人は爆発範囲にさらに近いところに置かれていたことになる。

パキスタン・タリバンはパキスタン・ターリバーン運動として知られ、アフガニスタンのタリバンとは別組織だが、2021年にタリバンがアフガニスタンを掌握して以降、勢いづいている。AP通信によると、この組織やほかの反乱勢力は地域全体で治安部隊への攻撃を続けており、攻撃によってすでに甚大な被害が出た後に対応することの多い地元警察や軍部隊に圧力をかけ続けている。

ミル・アリでの爆発は、この日に国内で発生した複数の暴力事件の一つだった。AP通信は、治安部隊がバロチスタン州でも反乱勢力の隠れ家を急襲したほか、カイバル・パクトゥンクワ州の別の場所では、オートバイに乗った自爆犯が人けのない道路で予定より早く爆発したと伝えた。これらの出来事は、パキスタンでは複数の州で同時に暴力が発生し、国家の封じ込め能力に負担をかけ得ることを示した。

ミル・アリの家族にとって、目の前の出来事ははるかに地域的かつ悲惨なものだった。すなわち、家の中にいた子どもたちの命を奪い、暗闇の中で近隣住民が残骸をかき分けることになった爆発である。AP通信の報道は、警察が特定した司令官が生き延びたかどうかには触れていないが、計画されていた攻撃に使用される前に爆弾が爆発し、武装勢力による準備が民間人を巻き込む惨事に変わったことを明確にしている。

ミル・アリは、パキスタンとアフガニスタンの間を移動する反乱勢力が長年利用してきたカイバル・パクトゥンクワ州の一地域に位置する。AP通信によると、爆発後、パキスタン・タリバンの武装勢力がすぐに到着して死亡した武装勢力メンバーの遺体を運び出す一方、地元警察と救助隊は、倒壊によって生じた民間側の惨状に対処した。

同日、パキスタンの警察は国内各地で別の暴力事件にも対処しており、治安情勢が州から州へといかに頻繁に変化するかを浮き彫りにした。AP通信の報道は、ミル・アリでの爆発が単なる攻撃の失敗ではなく、爆発物の製造と移送は、武装勢力が意図した標的に到達する前であっても致命的になり得ることを改めて示すものだった。