# イラン・パキスタン国境近くのサラバンで襲撃、バスィージ隊員5人死亡

発生日:2024年11月10日

国営イラン通信(IRNA)によると、イランとパキスタンの国境近くで起きた武装勢力による襲撃で、革命防衛隊の志願民兵組織バスィージの隊員5人が死亡した。銃撃は、イラン南東部のシスタン・バルチスタン州サラバンで発生した。同地域では、治安部隊、反政府勢力、密輸業者が関わる死者を伴う衝突が繰り返されている。

IRNAは、死亡したのはバルーチ民族のバスィージ隊員だったと伝えた。サラバンはテヘランの南東約1,400キロに位置し、イラン当局が長年にわたって統制に苦慮してきた国境に近い。報道は、どの組織が襲撃を実行したかを明らかにしておらず、直ちに犯行声明を出した者もいなかった。

今回の事件は、イランで最も貧しく、最も情勢が不安定な州の一つで続く暴力の一環だ。同地域で多数を占めるイスラム教スンニ派のバルーチ人住民は、シーア派主導の中央政府と長年緊張関係にあり、武装組織が同地で襲撃を繰り返してきた。AP通信の報道は、同州が国内で最も開発の遅れた地域の一つだと指摘している。

同日これに先立ち、国営テレビは、革命防衛隊が別の軍事作戦でテロリストとされる3人を殺害し、ほかに9人を逮捕したと伝えた。この報道も、関与した組織を特定しなかった。APの記事は二つの事件を関連付けていないが、両事件は南東部が直面する、より広範な治安上の圧力を示している。

サラバンでの銃撃は、同州で最近起きたほかの襲撃にも続くものだ。APによると、前月には身元不明の武装集団が、同州の革命防衛隊司令官を含む4人を殺害した。9月には、シスタン・バルチスタン州で二つの別々の襲撃により国境警備隊員4人が殺害された。そのうち一件については後に、イランのバルーチ少数民族の権利拡大を求めているとする組織、ジャイシュ・アル・アドルが犯行声明を出した。

同地域は、その地理と政治情勢のため、繰り返し緊張の火種となっている。アフガニスタンとパキスタンの双方に接しており、武装組織や密輸業者に監視の難しい経路を与えている。APの報道によると、同州では武装組織、武装した麻薬密輸業者、イラン治安部隊が関わる、死者を伴う衝突が時折発生している。

今回の襲撃が重大なのは、死者数だけでなく、犠牲者がイラン国内の治安機構で目立った役割を果たすバスィージの隊員だったためでもある。実行犯が不明のままであっても、一度の事件で隊員5人が殺害されたことで、同地域での治安対応がより強硬になる可能性が高い。

イラン当局はこの種の襲撃をテロや武装活動と表現することが多い一方、シスタン・バルチスタン州の地域的な不安は、バルーチ少数民族が長年抱える不満とも結び付けられてきた。どう呼ぶにせよ、サラバンでの銃撃はおなじみのパターンに当てはまる。すなわち、国家が大規模な治安部隊を配備していながら、自軍に対する致命的な襲撃を防ぐのになお苦慮している国境の州で、暴力が急速に展開するという構図だ。