発生日:2024年11月8日
当局者によると、イエメン東部で演習中、同国の亡命政府に所属する兵士がサウジアラビア軍部隊に発砲し、2人を殺害、別の1人を負傷させた。セイユンにあるサウジ主導の基地で発生した、異例の内部攻撃だった。
銃撃が起きたのは、イエメンの長期戦を特徴づけてきた主要戦線から遠く離れたハドラマウト県だったが、サウジアラビアとフーシ派の間で数年にわたり続く停戦がおおむね維持された後も、紛争が突発的な暴力を生み続けていることを浮き彫りにした。サウジ通信(SPA)は、死亡者には将校と下士官が含まれ、負傷した兵士はサウジ国内へ搬送されたと伝えた。
この襲撃を受け、動機と所属をめぐる疑問が直ちに浮上した。犯行声明を出した者はいなかった。フーシ派は攻撃を実行したとは表明していないが、フーシ派当局者の一人はソーシャルメディア上で、これを自らが侵略者と呼ぶ者たちにとっての「過酷な未来」の兆候だと称賛した。AP通信は、「アラビア半島のアルカイダ」がハドラマウトで長年活動してきたと報じたが、同組織も銃撃について犯行声明を出さなかった。最近の国連専門家報告書は、アルカイダとフーシ派が作戦を直接調整し始めたとしており、攻撃をめぐる不透明感をさらに強めている。
サウジ側の声明は、この事件について、イエメン国防省全体を代表するものではない「一匹狼」による攻撃だと説明した。イエメン当局者は、銃撃犯がセイユンを拠点とする第1軍管区に所属していると特定し、地域の警察は逮捕につながる情報に懸賞金を提示するとともに、男の写真を配布した。当局は動機を公表しなかった。
この事件の背景には、フーシ派が2014年にサヌアを掌握し、翌年にサウジ主導の連合軍が介入して以来、地域大国を巻き込み、イエメンを荒廃させてきた戦争がある。2022年に期限切れとなった停戦があっても紛争は続いており、フーシ派による紅海の船舶への攻撃や、米国によるフーシ派拠点への度重なる攻撃が起きている。
同じAP通信の報道によると、米軍機はサヌア周辺とアムラン県のフーシ派標的に対して新たな攻撃を実施した。これは1月に始まった継続中の航空作戦の一環だという。また、地域の緊張緩和を示す別の動きとして、翌日、イラン軍参謀総長がテヘランでサウジ側の参謀総長と会談し、防衛外交などについて協議したことも伝えた。
しかしイエメンにとって、セイユンでの銃撃は、同国の紛争が今も基地、兵舎、地域の治安機構にまで及んでいることを改めて示すものだった。AP通信の報道によると、戦争では15万人以上が死亡し、世界最悪級の人道危機の一つが引き起こされた。首脳レベルの外交が変化する中でも、地域での暴力は脆弱な均衡を崩し得る。



