イスラエル当局によると、2024年10月19日、レバノンから約200発の飛翔体がイスラエルに向けて発射されるなか、カイサリアにあるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の自宅に向けてドローンが発射された。ネタニヤフ氏と妻は当時その邸宅におらず、現場で死傷者は報告されなかった。当局者は、建物自体が攻撃を受けたかどうかを直ちには明らかにしなかった。

イスラエルの医療当局によると、より広範な一斉攻撃では、イスラエル北部で破片に当たった50歳の男性が死亡し、ほかに4人が負傷した。ヒズボラは複数のロケット弾攻撃を発表したが、カイサリアに向けられたドローンについては当初、犯行声明を出さなかった。レバノンの武装組織ヒズボラはその前日、より多くの誘導ミサイルと爆発物搭載ドローンを用いる戦闘の新たな段階に入ると表明していた。

この攻撃は、9月にイスラエルの空爆でヒズボラ指導者ハッサン・ナスララ師が殺害され、10月にイスラエルが地上部隊をレバノンへ投入したことを受け、対立が拡大するなかで起きた。また、イスラエルが同月初めのイランによる攻撃への報復を準備している最中でもあった。イランはヒズボラとハマスの双方を支援している。

イスラエルはこれに応じ、ヒズボラが事務所を置くダヒエとして知られるベイルート南部郊外を少なくとも10回空爆した。イスラエル軍は、ヒズボラの標的を攻撃したと発表した。レバノンでは、国営通信が、東部バアルール村の集合住宅に対するイスラエルの攻撃で、近隣のソフモル村長を含む5人が死亡したと報じた。レバノン保健省は、ベイルート北方で車両が攻撃され、さらに2人が死亡したと発表した。

イスラエル軍はまた、ヒズボラのビントジュベイル地区副司令官で、対イスラエル攻撃を監督していたとするナセル・ラシード氏を殺害したと発表した。報道には、この主張についての独立した確認は含まれていなかった。

応酬の拡大を受け、国際社会では懸念が再び高まった。ロイド・オースティン米国防長官は、レバノンでの民間人の犠牲者数は多すぎると述べ、特にベイルートとその周辺での一部の攻撃を減らすようイスラエルに求めた。主要7カ国(G7)の国防相は全面的な地域戦争へのエスカレーションを警告し、イランのアッバス・アラグチ外相は、その可能性が深刻な懸念だと述べた。

レバノンでは、約40万人の子どもを含む100万人以上が紛争によって避難を余儀なくされていた。10月19日の攻撃は、対立の広がりを示した。ロケット弾とドローンはイスラエル北部と中部沿岸地域に到達し、イスラエルによる攻撃はレバノン各地に及び、地域の各国はこの連鎖がさらに拡大しかねないと警告した。