# イスラエル、数カ月拘束されていたベドウィンの人質をガザのトンネルから救出したと発表

イスラエル軍は、10カ月を超える拘束を経て、ガザ南部の地下トンネルからカイド・ファルハン・アルカディ氏を救出し、10月7日に連れ去られた人質の1人を帰還させたと発表した。

イスラエル軍とシンベトは、特殊部隊がガザ地区南部での「複雑な作戦」によりアルカディ氏を救出したと発表した。BBCの報道によると、同氏は地下トンネルで発見され、作戦は正確な情報に基づいていた。軍は人質と兵士の安全を理由に、急襲作戦の詳細を明らかにしなかった。

52歳のアルカディ氏は、ネゲブ砂漠のラハト地域出身のベドウィン系アラブ人だ。BBCによると、同氏はガザとの境界に近いキブツ・マゲンで長年警備員として働き、ハマスによる10月7日の攻撃中に拉致された。当局者によると、開戦以降にイスラエル軍が救出した8人目の人質だ。

ソロカ医療センターが公開した病院での写真には、救出後、同氏が親族と話す様子が写っていた。BBCは、同氏の容体は安定しており、検査を受けていると報じた。また、同氏の兄弟は、痩せてはいるものの、帰宅できて安堵している様子だったと語ったという。

今回の救出は、軍事的圧力と交渉を組み合わせて残る人質を帰還させようとする、イスラエルのより広範な取り組みが続くなかで実現した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は、政府が救出作戦と協議の両方を通じ、人質の解放を確保するため絶え間なく取り組んでいると述べた。

人質・行方不明者家族フォーラムは救出を歓迎する一方、軍事作戦だけでは危機を終わらせることはできないと警告した。同団体は、残る拘束者を解放する唯一の現実的な道は交渉による合意だと主張するとともに、ハマスへの国際的圧力を継続するよう求めた。

状況は依然として深刻だ。BBCのまとめによると、ガザでの戦争は、ハマスがイスラエル南部で約1,200人を殺害し、251人を人質に取ったことを受けて始まった。それ以降、ガザ保健省は、同地域で4万430人を超える人々が死亡したと発表している。

報道によると、米国、エジプト、カタールの仲介者は、パレスチナ人収監者との交換で、死亡したと推定される34人を含む人質104人を解放する停戦案の仲介を引き続き試みていた。カイロでの協議では、ガザとエジプトの境界沿いに部隊を維持するというイスラエルの要求を含む主要な問題をめぐる膠着を、まだ打開できていなかった。

アルカディ氏の家族にとって、今回の救出は長い待ち時間の終わりとなった。イスラエル当局者にとっては、今も多くの人質の所在が分からず、最終的な解決の見通しも立たない作戦のなかで、まれな成功となった。