既存の連携機能には代替手段が必要
GoogleのCustom Search JSON APIは2027年1月1日に稼働を停止する予定で、ウェブの検索結果を構造化された形式で取得するアプリケーションの開発者には、置き換えまでの時間が限られている。自動化プラットフォームのApifyが公開した移行ガイドによると、このサービスはすでに新規顧客には提供されていない。
対象のAPIを使うと、ソフトウェアから検索クエリを送信し、検索結果のタイトル、リンク、スニペットを含むコンパクトなJSONレスポンスを受け取れる。この単純なリクエストとレスポンスの仕組みにより、ブラウザーの画面を使わずに検索結果を必要とする監視システムや調査ツール、その他の処理パイプラインで役立ってきた。既存の利用者は、後継サービスを選ぶ前に、その処理フローのどの部分に依存しているのかを正確に把握する必要がある。
Googleが提示する選択肢は、検索範囲によって異なる。最大50ドメインまでの限られたサイト群を検索するアプリケーションについては、同社は企業向け検索製品を案内している。公開ウェブ全体の検索結果を求める開発者に対しては、直接セルフサービスで利用できるGoogleの代替製品はガイドに記載されておらず、Googleは代わりに、関心のある組織を問い合わせフォームへ案内している。
移行先の選択は用途次第
サイト内検索ボックス、ウェブ全体のデータフィード、SEOツールでは、それぞれ技術的な要件が異なる。サイト運営者は検索対象ドメインを限定した製品を採用できるかもしれないが、一般的なウェブ検索結果を必要とするサービスには、別の検索APIや検索結果のスクレイピング事業者が必要になる。本番環境のトラフィックを移す前に、地域の指定機能、検索結果の網羅性、料金、レート制限、利用規約、出力形式を比較するべきだ。
代替サービスもクエリを受け付けてJSONを返すのであれば、コードの変更は比較的小規模で済む可能性がある。それでも開発者は、異なるフィールド名、認証方式、パラメーターを対応付けたうえで、検索順位やスニペットがどのように変わるかをテストしなければならない。Custom Search自体が提供していたのはメタデータと短い抜粋だけであるため、各検索結果のリンク先にある全文を取得するアプリケーションには、別途コンテンツを取得する工程が必要だ。
Apifyのガイドは、ウェブ全体の検索結果をJSONで取得する用途には同社のWeb Searchを、ページの内容を取得する用途にはWeb Fetchを推奨している。この推奨は、提案する代替サービスを販売している事業者によるものだ。そのため顧客は、ガイドを中立的な比較と見なすのではなく、独立した他社のサービスと併せて評価するべきだ。差し迫った運用上の課題は、終了期限と、対象サイトを限定する用途とウェブ全体を対象とする用途の違いであることに変わりはない。
棚卸しとテストを今から始める必要
組織はAPIの認証情報と呼び出し箇所を洗い出し、現在のクエリ量を記録し、後続の利用システムを特定して、一般的なウェブ全体を検索対象とする必要があるかを判断するべきだ。段階的な移行では、新旧のサービスを並行稼働させ、違いを測定し、パーサーや順位付けのロジックに埋め込まれた前提を明らかにできる。
停止直前まで待つと、無人で動くパイプラインで検索データが突然取得できなくなる恐れがある。サービス終了日が2027年の年初に定まっているため、チームには10月30日の告知から約2カ月で、代替手段の選定、組み込み、検証を行う必要がある。



