# パルツカス氏辞任後、インガ・ルギニエネ氏がリトアニア新首相に選出
2025年8月26日、リトアニア議会はインガ・ルギニエネ氏を首相に選出した。ギンタウタス・パルツカス氏の辞任をきっかけとする数週間の混乱を経て、労働組合指導者出身で政界では比較的新顔の同氏が、同国政府の最高職に就くことになった。議員による採決は賛成78、反対35で、ルギニエネ氏が今議会任期の残りの期間、政府を率いるのに十分な支持を得た。
ルギニエネ氏は急速に台頭した。昨年の総選挙の直前に中道左派の社会民主党へ入党し、その後、パルツカス政権で社会保障・労働相として政府入りした。そのため同氏は、パルツカス氏が自身の事業や金融取引を巡るメディアの調査報道を受け、7月に辞任した後、現在立て直しを図っているのと同じ政治勢力の一員だった。これらの報道と、それを受けた汚職対策機関および法執行機関による調査によって旧政権は弱体化し、指導者交代への道が開かれた。
ルギニエネ氏を指名したギタナス・ナウセダ大統領は、同氏について、妥協点を探る建設的な交渉者だと議会に説明した。ルギニエネ氏も自身の発言で同様のメッセージを示し、安定の回復と、有権者から託された任務を政府が確実に遂行することに力を注ぐと述べた。継続性を重視する姿勢が重要なのは、連立政権がゼロから出発するのではなく、ほころび始めていた政治課題への統制を取り戻そうとしているためだ。
社会民主党は月曜日、二つの小規模な連立相手と新たな中道左派の連立協定を締結した。このうち一党は初めて政権入りする。3党は合わせて国会(セイマス)全141議席のうち82議席を保有しており、連立が維持されれば、ルギニエネ氏が比較的安定して政権を運営できるだけの確固たる過半数となる。今後も大統領による正式な任命と議会での宣誓式が必要だが、これらは未解決の政治的障害ではなく、手続き上の段階である。
より大きな問題は、首相交代によってリトアニアのより広範な政策の方向性が変わるかどうかだ。提供された資料は、変わらないことを示唆している。リトアニアの外交政策は主に、別途選挙で選ばれるナウセダ大統領が形作っている。同大統領は、ロシアによる全面侵攻以降、欧州で最も強固にウクライナを支持してきた指導者の一人だ。この立場は、人口約280万人で、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の東側前線に位置し、ロシアの飛び地カリーニングラード州およびロシアの同盟国ベラルーシと国境を接するバルト三国の一国で、幅広い支持を得ている。
その意味で、ルギニエネ氏が引き継ぐのは、刷新よりも安定を必要とする政府だ。指導者交代のきっかけは不祥事だったが、議会の議席構成と外交政策を巡る合意は、同国の最大の戦略的課題について継続性が保たれることを示唆している。現時点でリトアニアの政治制度は、より広範な方向性を変えることなく政府の長を交代させることで、この危機に対応したように見える。
連立の議席数はルギニエネ氏に余裕を与える一方、規律に求められる水準も引き上げる。政府を支える議席が141議席中82議席あるため、社会民主党と連立相手は絶え間ない瀬戸際戦術を用いずに法案を可決できるはずだが、内部対立を無視できるほど大きな差ではない。したがって就任後の数カ月は、政策発表だけでなく、パルツカス氏を退陣に追い込んだ激変の後、新たな連合の足並みを保てるかどうかによっても評価されることになる。



