欧州のホテル1万軒超が、参加宿泊施設に対し、自社サイトを含む他の販売経路でより安い客室料金を掲載することを制限していた契約条件をめぐり、Booking.comに対する損害賠償請求を計画する取り組みに加わった。

欧州ホテル・レストラン・カフェ協会(HOTREC)は、ホテル側が2004年から2024年までに生じたとされる損失への補償を求めると発表した。この動きは2025年8月4日に報じられたもので、ここでは歴史的背景として記録する。

この取り組みは、IHAとして知られるドイツ・ホテル協会を含む30の各国ホテル協会から支持を受けた。ホテル・クレームズ・アライアンスはアムステルダムの裁判所に訴えを提起する計画で、HOTRECと参加する業界団体がこの訴訟を支援することになっていた。

価格条項が争点の中心

争われている「ベストプライス」条項は、ホテルが競合プラットフォームや自社サイトを通じて、より安く客室を提供することを禁じていた。Booking.comは、同社が「フリーライダー」予約と呼ぶもの、すなわち宿泊希望者がBooking.comで施設を見つけながら、予約自体はホテルに直接行う状況に対処するため、この制限を用いていた。

ホテル団体は、2024年9月19日に出された欧州司法裁判所の判断を法的立場の根拠の一つとした。DWの報道によると、裁判所はベストプライス条項を違法と判断し、オンラインプラットフォームは参加ホテルにそうした制限を課さなくても運営できると認定した。

Booking.comは、欧州連合(EU)のデジタル市場法を受け、2024年にこの条項を撤廃した。それでもホテル側が計画する請求は、価格条件によって損失が生じたと各団体が主張する、それ以前の20年間を対象としていた。

HOTRECのアレクサンドロス・バシリコス会長は、欧州のホテル運営者が不公正な条件と過大な費用を経験してきたと述べ、この集団的な取り組みをデジタル市場における不当な行為の拒絶と表現した。この発言は、紛争に関する業界団体の立場を示すものだった。

HOTRECは、ホテルがこの取り組みに参加する期限を8月29日まで延長した。IHAのマルクス・ルーテ専務理事はドイツ通信社(DPA)に対し、提案されている集団訴訟には強い支持が集まっていると語った。

Booking.comは、申し立てと、欧州裁判所の判断に関するホテル協会側の解釈の双方に異議を唱えた。同社はまた、正式な訴状を受け取っていないと述べ、当時の段階ではこの件を、提起済みの集団訴訟ではなくHOTRECによる発表だと位置づけた。

Booking.comは回答の中で、宿泊施設のパートナーは独自の価格設定と流通方法を決めることができ、選択したどの経路でも客室を提供できると述べた。この声明は報道当時のプラットフォーム側の立場を示した一方、ホテル協会側は、過去の条項が直接販売と第三者経由の価格設定を制約していたとの主張を維持した。

したがって、双方の主張は手続き面と実体面の両方で対立していた。ホテル団体は、数千軒の宿泊施設と複数の各国協会が支持する、足並みをそろえた補償請求の取り組みだと説明した。Booking.comは、正式な訴訟書類はまだ送達されていないと強調し、団体側が主張する法的根拠を否定した。入手可能な報道は、請求される損害賠償額を明らかにせず、個々のホテルの損失計算も示しておらず、提案されているアムステルダムでの手続きが正式に提起されたことも確認していなかった。