ドイツ政府は、歴史的な出来事の日付である2025年6月24日、国防費の大幅な増額方針を示した。ラース・クリングバイル財務相は、国内総生産に占める国防費の割合を今年の2.4%から2029年には3.5%へ引き上げると述べた。
副首相も兼ねるクリングバイル氏は、フリードリヒ・メルツ首相の新連立政権が、同盟首脳会議で協議されているNATOのより高い基準にドイツを合わせようとする中、支出計画を発表した。計画で言及されたNATO案では、中核的な国防費目標を長年のGDP比2%から3.5%へ引き上げ、さらに国防に関連し得るインフラ向けに1.5%を充てることが想定されている。
この発表は、長年にわたって軍事予算を抑制してきたドイツの方針転換における新たな一歩となった。メルツ氏の連立政権は前月に就任する前、国防費をより迅速に増やせるよう、新規借り入れに対する厳格な制限を緩和する措置を議会で成立させた。この動きは、ドイツがNATOの既存の2%目標を達成していないとの長年にわたる批判を受けたものだった。
クリングバイル氏は、増額を段階的に進め、新たなNATOの基準と連動させると述べた。また、追加資金が効果的に使われるよう注視するとし、費用対効果を高める一つの方法として、調達、研究、開発における欧州の協力強化を挙げた。
計画される増額に先立ち、ドイツは2022年のロシアによるウクライナへの全面侵攻後、オラフ・ショルツ前首相の下で創設された軍近代化特別基金の支援を受け、一時的に2%の水準を達成していた。1000億ユーロ規模の同基金はドイツ連邦軍の近代化を支援するために設けられたが、2027年には底を突く見込みだ。
メルツ氏は、ドイツ軍についてより大規模な目標を掲げ、ドイツ連邦軍が欧州最強の通常戦力となるために必要な資金を政府が提供すると述べている。ポリティコは、政府の計画により国防費が2025年の860億ユーロから2029年には1530億ユーロへ増加すると報じた。
より広範な予算計画も、今後数年間に公共支出の役割が拡大することを示している。AP通信によると、政府全体の支出は今年の5030億ユーロから2029年には5738億ユーロへ増加する予定だ。政府はこれとは別に、12年間で支出する5000億ユーロ規模のインフラ基金を設立している。
ドイツでの議論は、ロシアの対ウクライナ戦争によって欧州全域の脅威評価が変化する中、同盟国が安全保障にどの程度の資金を充てるべきかというNATOの幅広い協議と並行して進められている。ポリティコによると、メルツ氏は連邦議会で、支出増額は米国への好意として行うものではなく、欧州・大西洋地域に対するロシアの脅威に対応するためだと述べた。
ドイツが2029年の目標を達成するには、今年の計画を超えて、予算面と政治面で継続的な支持が必要となる。政府はこの増額を国家安全保障上の措置であると同時に、同盟国の即応態勢を高めるNATOの共同の取り組みの一環と位置づけている。



