ハンガリー警察、新たな禁止措置を受けブダペスト・プライドの開催を不許可に
警察は、ブダペストで計画されているLGBTQ+の行進が、公共の場でのプライドイベントに対するハンガリーの新たな規制に違反する可能性があると説明し、同国の反LGBTQ+法をめぐる対立をさらに深めている。
2025年6月3日、ハンガリーではLGBTQ+の権利をめぐる対立が新たに激化した。警察がブダペストで計画されていたイベントの開催を不許可とし、政府による最近の法改正を理由に挙げたためだ。この措置に先立ち、3月には法律が成立し、4月には憲法が改正され、当局がLGBTQ+コミュニティーによる公共イベントを禁止できるようになった。これにより当局者は、計画されている行進によって未成年者が禁じられた行為にさらされる可能性があると主張するための法的枠組みを得た。
APが報じた警察の説明は、単なる許可申請の却下にとどまらなかった。警察は、イベントが実施された場合、18歳未満の人が違法行為に遭遇する可能性を排除できないと述べた。また、参加を望まない通行人も、集会が行進形式であるため「受動的な被害者」になり得ると主張した。この表現が重要なのは、国家が単に運営上の問題を規制しているのではなく、新たな制度の下でイベント自体を潜在的な害の源と見なしていることを示しているからだ。
ブダペスト・プライドの主催者はこの決定を拒絶し、「専制政治の典型例」だと非難した。この反応は、ハンガリーの最新の規則によって、許可をめぐる争いが、首都でLGBTQ+の可視性に関わる大規模な公共イベントを今後も開催できるのかを問う試金石へと、いかに急速に変わったかを浮き彫りにしている。毎年の行進には長年にわたり数万人が参加しており、今年は30周年に当たるため、今回の対立は通常のパレードをめぐる争い以上に象徴的な意味合いを強めている。
警察は決定書に過去のプライドイベントの写真や映像を添付し、以前の行進を、今回計画されているイベントが法律に違反することの証拠として提示した。この点が、この事案を特に重大なものにしている。政府は違反の疑いが生じるのを待たず、過去の画像を使って事前の禁止を正当化しているからだ。同法は主催者と参加者への罰金も認め、顔認識によって本人を特定することも可能にしており、法的な異議申し立てが行われたとしても、参加を萎縮させかねない執行手段が加わっている。
政治的背景はブダペストだけにとどまらない。ハンガリー政府は一連の措置を、子どもの権利と道徳的発達を守るものと位置づけている。一方、APが引用した法学者らを含む批判者は、今回の動きが権威主義へのさらなる一歩だと主張している。欧州連合(EU)もこの争いに巻き込まれており、少なくとも20の加盟国がハンガリーに法律の改正を求めている。各国が懸念しているのはプライドだけではなく、尊厳、平等、人権というEUの価値観が、公の場でのLGBTQ+の表現に反対する加盟国の国内運動によって覆され得るのかという問題だ。
主催者と参加者にとって差し迫った問題は、罰金や身元特定の恐れがある中でも、6月28日のイベントを実施できるかどうかだ。ハンガリーにとってより大きな問題は、合法的な公共デモが始まる前に阻止できるほど広範な法的構造を、国家がすでに構築したのかどうかである。



