中国南西部の貴州省黔西市付近の川で2025年5月4日、突然の嵐に見舞われて観光船4隻が転覆し、10人が死亡した。サウスチャイナ・モーニング・ポストが引用した国営メディアの報道によると、ほかに70人が入院した。

中国の5日間にわたるメーデー連休中、船が観光客を乗せていた際に状況が急変した。船舶が転覆し、84人が水中に投げ出された。入手可能な報道で直接言及された人々は、水中に落ちた計84人、確認された死者10人、入院者70人という数字で説明がつくが、個々の健康状態については記載されていない。

当初の報道では、転覆した船は2隻で、20人が行方不明とされていた。国営メディアはその後、4隻が転覆したと伝え、対応規模の拡大と、最終的に報告された死者数が10人であることを確認した。ここでは、最初の緊急事態の報告後に発表された情報を反映しているため、更新後の数字を用いている。

転覆せずに残った別の船に乗っていた観光客は、突然激しい雨が降り始め、水面に霧が発生したと説明した。この証言は当時の状況を直接見た人物による描写だが、各船が転覆した理由についての技術的分析ではない。中国気象局はその日曜日、貴州省や隣接する広西チワン族自治区を含む中国南部と南西部の一部で激しい豪雨が降ると予報していた。

サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた新華社の説明によると、中国の習近平国家主席は、集中的な捜索救助活動と負傷者の治療を指示した。入院者の多さは、対応が死亡者の収容だけにとどまらず、川から救助された数十人の生存者が検査や治療を必要とする規模に及んだことを示している。

事故は、中国国内の旅行が最も活発になる時期の一つに発生した。メーデー休暇は観光旅行の人気シーズンで、人民日報が旅行プラットフォームTrip.comから引用した該当の比較基準によると、貴州省のホテル予約は連休初日に約3分の1増加していた。この旅行事情は現地にいた観光客の多さを説明する一助となり得るが、混雑や運航事業者の過失を立証するものではない。

提供された証拠には、船の運航事業者の特定、船舶の検査記録、完了した公式調査の報告は含まれていない。証拠は、突然の悪天候だったとの説明と死傷者数を裏付けている一方、運航上の判断や安全対策を巡る疑問は未解決のままだ。

5月4日の事故が終息するまでに、この緊急事態は人命の喪失だけでなく、大規模な救助活動を伴うものとなった。84人が水中に入り、10人が死亡し、70人が病院へ搬送された。当局に残された次の課題は、生存者を治療し、急速に変化した天候がどのように休日の遊覧を死者が出る海難事故へと変えたのかを解明することだった。