2025-05-02
ドナルド・トランプ大統領は、公共放送協会(CPB)に対し、NPRとPBSへの連邦資金拠出を停止するよう指示する大統領令に署名し、米国における公共メディアの役割をめぐる長年の政治対立を激化させた。この大統領令は、両放送局が偏向報道をしていると非難してきたホワイトハウスと共和党議員から、再び攻撃を受ける中で出された。
この動きが注目されるのは、以前からあるイデオロギー上の不満を正式な行政措置へと転換するものだからだ。NPRとPBSは米国の二大公共放送局であり、その資金構造は長年、連邦政府の支援、会員収入、助成金、企業などによる番組提供資金を組み合わせたものに依存してきた。トランプ氏は、そのうち連邦政府からの資金を標的にすることで、議論を批判から圧力へと移そうとしている。
情報源となった資料には、大統領令の法的な仕組みの全容は示されておらず、直ちにどのような削減が行われるのか、また変更がどの程度の速さで発効し得るのかも記されていない。明らかなのは、政権が公共放送協会を圧力をかける要所として利用していることだ。CPBは公共メディアの資金供給制度の中心に位置しているため、これは重要であり、CPBを狙った大統領令は象徴的な叱責をはるかに超える影響を及ぼすよう意図されている。
今回の発表の背景には、とりわけ政治報道において両放送局が左派寄りだとする共和党の度重なる批判がある。こうした批判は長年にわたり米国のメディア政治に定着してきたが、この大統領令は対立を連邦権力の仕組みの中に持ち込むことで、事態を一段と重大なものにしている。NPRとPBSを言葉で攻撃することと、両局に連邦資金を流す機関に対し、その停止を指示することは別物だ。
同じ政治環境は、なぜこの大統領令が今出されたのかを説明する一助にもなる。公共放送は予算をめぐる争いで繰り返し標的になってきたが、トランプ氏の決定はこの問題に新たな緊急性を与え、保守派の批判者に明確な結集点を提供する。放送局の支持者にとって、この動きは予算上の措置というより、大統領やその同盟者と繰り返し衝突してきた機関を罰しようとする試みに見えるだろう。
今後の展開は、議会、放送局、裁判所の対応に左右される可能性が高い。情報源の抜粋は次の段階を詳述していないため、最も慎重に導ける結論は限定的だ。すなわち、大統領令が署名され、CPBを通じた連邦資金を標的とし、公共メディアを財政面と政治面の両方で締め付けようとする政権の取り組みを強めたということだ。
現時点では、それだけでも、米国の公共放送が今後も連邦政府の支援を受けるべきか否かをめぐる長い争いが、明確な新段階に入ったことを示すには十分だ。



