北米のはしか流行、感染者2,500人超に

提供されたAP通信の報道によると、北米で最大規模の3つのはしか流行が国境を越えて広がり、確認された感染者は2,500人を超えた。流行により、すでに米国で3人、メキシコで1人が死亡しており、別々の地域で始まった散発的な感染拡大が、地域全体の公衆衛生上の問題へと発展している。

AP通信の記事によると、感染の連鎖は2024年秋にオンタリオ州で始まり、1月下旬にはテキサス州とニューメキシコ州で加速し、その後メキシコのチワワ州で急増した。4月30日までに、感染者はテキサス州で663人、チワワ州で786人に達した。オンタリオ州の感染者数は、その翌週の水曜日までに1,020人に増えた。これらの数字は、流行がもはや個別に孤立したものではなく、移動や地域社会、そしてウイルス自体の移動によってつながっていることを示している。

報道の中心的なテーマは、はしかが人の移動を追うように広がっているということだ。チワワ州の保健当局は、同州の最初の感染者を、テキサス州セミノールから移動してきた8歳のメノナイト派の子どもまでたどった。一方、オンタリオ州当局は、メノナイト派のコミュニティーが参加したニューブランズウィック州での大規模な集会と同州の流行を関連付けた。一連の流行では同じ系統株が確認されており、ウイルスが各地で別々に出現したのではなく、場所から場所へと移動したとの見方を裏付けている。

国境都市はその影響を受けている。シウダー・フアレスに隣接するエルパソは、はしかがいかに速く一つの行政区域から別の区域へ越境し得るかを示す代表例となっている。AP通信の記事によると、報道時点でエルパソでは38人、フアレスでは14人の感染が確認されていた。地元の保健当局者は、国境を越えた連絡について、非公式ながら強固だと説明し、ショッピングモールや公園にワクチン接種会場を設けた。これは予防が依然として利用可能な主な手段であることを改めて示している。

報告はまた、流行をより広い地域的な文脈の中に位置付けている。汎米保健機構は、多くの国でワクチン接種率が、流行を防ぐために必要な95%の水準を下回っていると警告している。AP通信が引用した世界保健機関の評価によれば、南北アメリカ地域のはしかの活動は1年前の11倍の水準で推移しており、この地域のリスクレベルは高いという。

この流行は健康被害だけでなく、費用も伴う。AP通信は米疾病対策センター(CDC)の科学者の推計として、米国でのはしか対応には1件当たり3万~5万ドルかかると伝えた。この数字は、公衆衛生当局が現在の感染の波を、個別の症例の連続以上のものとして扱っている理由を説明する一助となる。はしかがいったん広がり始めると、追跡、ワクチン接種、封じ込めには急速に多額の費用がかかる。

記事が発するより広範な警告は明快だ。ワクチン接種率に弱点があれば、はしかはそこを突く。カナダ、メキシコ、米国では、ウイルスはすでにそうしている。