出来事の日付:2026年11月3日。
NASAのニール・ゲーレルス・スウィフト観測衛星は、軌道上で22年間を過ごした後、11月4日に制御不能の状態で地球へ戻ると予想されていたが、予測担当者は再突入地点をまだ正確に特定できていなかった。重さ1.5トンのこの宇宙機は、軌道を引き上げる救援の試みが失敗した後、10月下旬に運用を停止していた。
スウィフトは、高エネルギーのガンマ線バーストを調べるため2004年に打ち上げられた。天文学者は、その可視光、紫外線、X線の観測装置を使って、超新星、恒星同士の衝突、ブラックホールに引き裂かれる恒星も調べた。豪ABCによるミッション最終段階の降下についての報道によると、この観測衛星は運用期間中に少なくとも1,400個の超新星を検出した。
希薄な上層大気が抵抗を生むため、望遠鏡の軌道高度は徐々に低下していた。その前の2年間に太陽活動が活発化したことが、この低下を加速させた。6月には、スウィフトは地球から約340キロメートルの高度にあった。NASAは7月、民間の救援衛星を使って軌道を引き上げる計画を進めたが、その救援機の姿勢制御に問題があり、実施できなかった。
10月20日までにスウィフトの高度は約275キロメートルに下がり、ミッション計画担当者が後戻りできないと考える段階に達した。その後、運用が停止された。軌道を引き上げたり、制御された降下に導いたりするために使える推進システムがないまま、この宇宙機は秒速約8キロメートルで飛行を続け、再突入に向かっていた。
時刻の予測には大きな開きがあった。NASAの資金提供を受ける宇宙天気プログラムは、オーストラリア東部夏時間の11月4日午前4時37分ごろと推定し、数時間の不確実性があるとした。エアロスペース・コーポレーションは、同じ日のオーストラリア東部夏時間午後8時11分ごろと予測し、12時間の誤差幅を示した。残る周回を重ねるにつれて、これらの予測時間帯は狭まると見込まれていた。
スウィフトの軌道は北緯21度から南緯21度の間を通り、再突入の可能性がある場所は、海洋やオーストラリア北部、アフリカ、インド、東南アジア、南北アメリカの一部にまたがる広い帯状の範囲となる。オーストラリア国立大学の天体物理学者ブラッド・タッカー氏は、地球の大部分が水で覆われているため海上での再突入が最もありそうだと述べたが、最終的な経路はまだ確定できないとしていた。
スウィフトが高度約120キロメートルまで降下すると、周囲の空気が熱せられ、宇宙機が発光する。大部分は燃え尽きると予想されるが、専門家によると、高密度のタングステン製部品や鏡の一部は残る可能性がある。燃え残った破片があっても、より大型の宇宙機の残骸に比べれば比較的小さいと見込まれていた。
スウィフトの終了は、柔軟な観測基盤の喪失も意味する。ガンマ線を検出し、宇宙の爆発現象を複数の波長ですばやく追跡できる能力によって、ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡ほど一般に知られていなくても、重要な役割を果たしてきた。タッカー氏は、将来の宇宙機がスウィフトのすべての能力を1機で再現する可能性は低く、異例の長期ミッションの後に空白が残ると述べた。



