韓国の全州地方検察庁は、2017年から2022年まで国を率いた文在寅(ムン・ジェイン)元大統領を収賄の疑いで起訴したと発表した。著名な元指導者にとって重大な法的打撃となる。検察は、文氏が娘婿の航空会社への就職を取り計らったことに関連し、2億1,700万ウォン(約15万2,000ドル)を受け取ったとして、汚職の罪で起訴したと説明した。
疑惑の中心にあるのは、元娘婿がタイの格安航空会社に就職したことだ。検察はまた、元国会議員の李相稷(イ・サンジク)氏を贈賄と背任の罪で起訴した。当局は、同氏が中小ベンチャー企業振興公団の理事長に任命されたことと、この雇用関係を取り計らったことが関連しているとみている。したがって、この事件は文氏だけにとどまらず、疑惑の取り決めをめぐる当局者や実業家のネットワークにも及んでいる。
今回の起訴が重要なのは、文氏が元大統領だからというだけではなく、起訴内容が家族の職歴に結びついた金銭的利益を示しているからでもある。証拠には具体的な金額と明確な疑惑上のつながりが示されており、この事件を広範な政治的対立ではなく、通常の汚職捜査として位置付けることが可能になっている。それでも、韓国政治における文氏の知名度を考えれば、法的・政治的影響は大きなものになる可能性が高い。
検察の決定により、事件は今後、法廷に移り、疑惑が検証されることになる。証拠には、文氏の反応、同氏が容疑を否認しているかどうか、手続きにどの程度の時間がかかる可能性があるかは記されていない。しかし、韓国の検察が元大統領にまで及ぶ汚職事件と、公職が民間での雇用結果に結び付いていたのかという問題を追及していることは示されている。
起訴内容が疑惑上の利益を娘婿の雇用に結び付けているため、この事件は汚職捜査としてだけでなく、家族が関係する倫理上の問題としても検討される可能性が高い。検察によると、関与した金額は2億1,700万ウォンで、疑惑に具体的な金銭面での輪郭を与えている。このため事件の説明はしやすくなるが、必ずしも立証が容易になるわけではない。捜査当局はなお、支払いや任命、便宜供与が文氏本人とどのように結び付いていたのかを示す必要があるためだ。
文氏が元大統領であることから、韓国ではこの問題がとりわけ微妙なものとなっている。同国の司法制度は、政界の有力者が関係する注目度の高い汚職事件を繰り返し扱ってきた。証拠には文氏側の弁明が記されていないため、この断片における公的記録は一方的なものだ。それでも、起訴されたという事実だけで、検察がこの事件を捜査段階から正式な刑事手続きに移すのに十分な強さがあると判断したことを示している。
事件が元大統領に関わるため、あらゆる手続き上の動きが厳しく注視されることになる。起訴そのものがすでに、家族、ビジネス、権力を結び付ける疑惑を韓国がどう扱うかをめぐる重大性を高めている。
これまでの記録は検察側の説明に限られており、次の段階が重要になる。この事件が進展すれば、証拠だけでなく、エリート層の汚職追及のあり方に対する国民の信頼も試されることになる。
今回の起訴により、文氏は政治的論争ではなく、正式な刑事手続きの中に置かれることになった。今後の提出書面によって、検察がこの疑惑を継続的な事件立証につなげられるかが明らかになる。



