スーパーでのトラブルで2人が重傷

ドイツ東部ザクセン州ロッホリッツのスーパー外で刺傷事件があり、59歳の女性と18歳の店舗従業員が重傷を負った。警察によると、23歳の容疑者が店の入り口付近で2人を襲った。

ケムニッツ警察によると、男は木曜夕方、スーパーを出ようとしていた女性を待ち伏せして襲った。近隣の店舗から助けに来た年下の被害者も負傷した。2人はいずれも病院に搬送され、警察によると命に別条はなかった。

容疑者は以前からそのスーパーへの出入りを禁じられていたが、同日早い時間にも店内に入り、従業員から退店するよう求められていた。この点から、襲撃は路上で偶発的に起きた衝突ではなく、店舗への立ち入りをめぐる先のトラブルに続いて起きたことがうかがえる。

通行人らが警察官の到着まで容疑者を取り押さえた。警察によると、男は逮捕に抵抗し、警察官らに襲いかかった。捜査は現在、何が襲撃につながったのかの解明に重点を置いている。当局者によると、動機は直ちには明らかになっていない。

この事件は、昨年8月にゾーリンゲンで起きた死者を伴う襲撃を受けて国内の議論が活発化し、ドイツが刃物による暴力への対応を引き続き強化するなかで発生した。ここ数カ月、政府は当局が特に危険にさらされやすいとみる公共イベントや鉄道駅での刃物所持禁止を推進してきた。

ロッホリッツにとって当面の懸念は、2人の被害者の容体と、そもそもなぜ出入りを禁じられた客が店に戻ったのかという問題だ。ドイツ全体にとっては、この事件が、抽象的な懸念から具体的な治安計画へと着実に移ってきた政策論争に、地域で起きた新たな事例を加えることになる。

ロッホリッツの現場は、出入り禁止措置を執行する際のトラブルが、いかに急速にエスカレートし得るかも示している。容疑者は同日早い時間に一度すでに入店を断られており、その後の襲撃は、買い物客が通常ならごく普通に出入りし、助けも得られると考える同じ入り口で起きた。

ドイツで現在行われている刃物による暴力をめぐる議論は、公共の場所には、店舗への出入り禁止、警察の迅速な対応、危険性の高い場所でのより広範な規制という重層的な予防策が必要だとの考えに基づいている。捜査当局が動機を確定する前であっても、この事件はそうした観点から受け止められる可能性が高い。

スーパーでの襲撃を受け、常習犯や排除命令を無視する人々にどう対処するかをめぐるドイツ国内の議論が再燃する可能性が高い。地域住民にとって、より差し迫った問題は、入り口で襲撃が起きた後も、なじみの場所を以前と同じ普通の場所だと感じられるかどうかだ。