ドナルド・トランプ氏の新たな関税計画を受け、投資家が世界的なリスク回避姿勢に戻るなか、アジア市場は急落し、損失は上海から東京、香港、シドニー、さらにその先へと広がった。

BBCによると、上海総合指数は一時8%超下落し、香港のハンセン指数は13%超急落、日本の日経平均株価は7.8%安で取引を終えた。オーストラリアのASX200指数は4.2%下落し、韓国のKOSPIは5.6%安で終了した。台湾の代表的な株価指数は9.7%下落し、過去最大の下げとなった。報道は、域内の一部におけるこの日の相場を「大惨事」と表現した。

市場の反応は、ほとんどの国を対象に10%から46%の関税を課すというトランプ氏の発表を受けたものだった。BBCによると、アジアの多くの製造業者は衣料品から自動車まで幅広い商品の販売で米国市場に大きく依存しているため、新たな関税は輸出志向の経済に特に大きな打撃を与えた。報道で挙げられた国には、26%の関税に直面する日本と韓国のほか、46%のベトナム、49%のカンボジア、36%のタイ、合計54%の中国が含まれていた。

影響はアジアにとどまらなかった。欧州市場も取引開始直後に下落し、銀行と防衛関連企業が特に大きな打撃を受けた。BBCの報道によると、英国のFTSE100種総合株価指数は約5%急落し、5年ぶりの大幅な下げとなった一方、ドイツとフランスの取引所も同様の下落を記録した。米国の株価指数先物は、ウォール街で再び厳しい取引になることを示唆した。

関税ショックはすでに、成長見通しや景気後退リスクの予測に影響している。報道によると、ゴールドマン・サックスは今後12カ月以内に米国が景気後退に陥る確率の推計を45%に引き上げ、JPモルガンは米国および世界の景気後退の確率を60%とした。トレーダーやエコノミストは、輸入税引き上げの直接的なコストだけでなく、インフレ、サプライチェーン、企業計画への影響も検討している。

BBCはまた、米国への輸出が多く、成長をその貿易に依存しているため、特に影響を受けやすい国・地域が複数あると指摘した。そこには、米国の主要ブランドが商品を調達しているベトナムとバングラデシュの製造業者も含まれる。より広範な懸念は、関税によって、新たな障壁を設けるたびに報復措置が促され、被害が拡大する循環が生じることだ。

この売りの波は、関税発表がいかに迅速に世界の資産を動かし得るかを浮き彫りにしている。今回の反応は、政策そのものだけでなく、税率の高さと対象国の広さによっても引き起こされた。投資家は、短期間の紛争ではなく、長期にわたる不確実性を織り込んでいるように見える。

現時点で得られる証拠は、成長鈍化と物価上昇への懸念に駆られた市場の暴落を示している。ホワイトハウスが方針を実行に移すのか、それとも交渉によって最終的な結果が緩和されるのかが、売りがどれほど長く続くかを左右する。