エジプト当局によると、2025年3月27日、紅海のリゾート都市ハルガダ沖で観光用潜水艇が沈没し、6人が死亡、ほか39人が救助された。

BBCのライブ速報と紅海県知事の発表によると、事故は現地時間午前10時ごろ、海岸から約1キロの地点で発生した。潜水艇は、ハルガダ周辺で観光用潜水艇ツアーを運営するシンドバッド社のものだった。当局によると、事故に巻き込まれたのは観光客45人とエジプト人乗組員5人だった。

当局者によると、死亡した6人は全員ロシア国籍だった。県知事はその後、乗船していた観光客はロシア、ノルウェー、スウェーデン、インドから来ていたと述べた一方、在エジプト・ロシア大使館は、乗船していた観光客は全員ロシア人だったとしている。地元当局の説明では、救助活動後、行方不明の観光客はいなかった。

沈没の状況は依然として不明確だった。事故から数時間後、ロシアの旅行事業者団体の一つは、潜水艇が水深約20メートルで岩礁に衝突して圧力を失った可能性があるとの見方を示したが、この説明は未確認とされた。ロシアメディアに話した生存者は、乗客が席に着こうとしていた際に水が流れ込み始め、2つのハッチが開いていたと述べた。BBCの報道では、これらの主張は独立して検証されていない。

紅海県知事は、潜水艇は有効な認可を受けており、乗組員の責任者は適切な科学関連資格を保有していたと述べた。シンドバッド社はその後、予定されていたツアーを中止し、当局は沈没原因を調査していると発表した。

今回の事故は、同じ海域で11月に別の観光船「シー・ストーリー」が沈没し、11人が死亡または行方不明となり、35人が生還した事故から5カ月もたたないうちに起きた。その以前の事故を受け、エジプトで最も重要なリゾート地域の一つにおけるレジャーボートや潜水艇観光の安全基準に、改めて厳しい目が向けられている。

ハルガダは外国人観光に大きく依存しており、紅海沿岸は岩礁ツアーや海中の見どころを求める旅行者にとって主要な観光地となっている。今回の事故は、同じ海域で相次いだ海難事故によりすでに動揺している観光業界の懸念をさらに深めることになる。

救助隊にとって当面の任務は、沈みつつある船体から乗客と乗組員を救出し、安否不明者が一人も残っていないことを確認することだった。現在進められている、より広範な課題は、潜水艇が障害物に衝突したのか、技術的な故障が起きたのか、あるいは乗船時や浮体式プラットフォームからの発進時に問題が生じたのかを特定することだ。

調査が終了するまで、当局は死傷者数と救助者数、そして潜水艇がハルガダ沖の浅瀬で沈没したという事実の確認にとどめている。