発生日:2025年3月20日
トルコは、イスタンブール市長エクレム・イマモール氏の拘束が新たな抗議の波を引き起こした後、当局が挑発的と呼ぶSNS投稿を理由に数十人を逮捕した。
内務省は、オンライン投稿を巡り37人を逮捕したと発表した。一方、騒乱が2夜目を迎えたイスタンブールでは、警察がデモ参加者に催涙ガスとゴム弾を使用した。抗議活動は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の主要な政敵の一人であるイマモール氏が、汚職およびテロ関連の疑いで拘束された後に始まった。
イマモール氏は、2028年選挙に向けた共和人民党(CHP)の大統領候補に指名されるとみられていた。同氏がほかの106人とともに拘束されたことで、野党指導者らは政府が政治的弾圧を仕組んでいると非難している。エルドアン氏と閣僚らはその主張を否定し、裁判所は独立して行動しているとしている。
今回の逮捕は、対応が街頭に限定されていないことを示している。政府は、批判や抗議活動の組織化が急速に広がり得るオンライン空間も標的にしている。BBCは、抗議活動の規模は人口1,600万人超のイスタンブールと比べれば依然として比較的小さいものの、トルコでここ数年に見られた中では最大級になっていると報じた。
CHP党首のオズギュル・オゼル氏はデモ参加者に対し、政府はクーデターを試みていると述べた。イマモール氏は自身のアカウントを通じてXに投稿し、人々に「国民としてこの悪に立ち向かう」よう訴え、事態は政党政治を超えたと述べた。
国家は以前にも圧力を拡大してきた。BBCは、野党政治家、ジャーナリスト、芸能関係者を対象とするより広範な弾圧の中で、当局が過去数カ月にわたり数十人を逮捕したと報じた。現在の逮捕の波がこれほど政治的な緊張を帯びているのは、こうしたより広い背景があるためだ。
22年間にわたり公職にあり、憲法を改正しない限り2028年に再出馬できないエルドアン氏にとって、イマモール氏は単なる地方政界のライバルではない。同氏は、国政レベルで与党に挑戦できる影響力を持つ数少ない野党政治家の一人だ。
政府は抗議活動が沈静化すると見込んでいるが、それは危険な賭けかもしれない。昨年の地方選挙ではCHPがイスタンブールとアンカラで勝利し、与党は大きな打撃を受けた。イマモール氏の逮捕は、国民の怒りを鎮めるどころか、さらに深める可能性がある。
この争いは国際的な注目も集めている。ドイツ外相は、トルコのEU加盟への決意はますます形骸化しているように見えると述べ、欧州委員会はアンカラに民主的価値観を守るよう求めた。この反応は、今回の逮捕が国内だけでなく海外でのトルコの立場にも長期的な損害を与え得ることを示唆している。
現時点で差し迫った状況は明白だ。逮捕はさらに増え、抗議もさらに拡大し、エルドアン政権と野党との衝突が和らぐ兆しはない。



