発表日:2025-03-05。 提供されたAP通信の報道で説明された内部メモによると、米退役軍人省は約8万人の職を削減する大規模な組織再編を計画していた。この措置により、同省の職員数は40万人弱の水準に戻ることになる。バイデン政権下で規模を拡大し、数百万人の退役軍人に医療などのサービスを提供する同省にとって、大きな方針転換となる。
退役軍人省の首席補佐官クリストファー・サイレクが幹部らに送ったメモによると、同省は職員数を2019年の水準に戻すことを目指していた。これが計画の根拠となる重要な数字だ。実行された場合、拡大された給付制度と、一部にはPACT法に関連する退役軍人人口の増加の双方に対応して成長してきた組織全体で、数万人を解雇する必要がある。
政権は、この削減を退役軍人向け医療からの後退ではなく、効率化の取り組みと位置付けようとしている。ダグ・コリンズ退役軍人長官はソーシャルメディアの動画で、この変更によって医療や給付が削減されることはないと述べた。ホワイトハウスも同様の主張をし、大統領は同省の官僚主義や肥大化を容認せず、改革によって効率性と透明性が向上すると説明した。
しかし、この報道からは、現場の反応がそれほど冷静ではなかったことが明らかだ。退役軍人らは、数千人の職員と数百件の契約を対象とした退役軍人省のそれ以前の削減に対して、すでに異議を唱えていた。今回のより大規模な削減は、別種の懸念を生じさせている。同省が経費を節減できるかだけではなく、一度にこれほど多くの人員を失っても、患者対応や請求処理を同じ水準で維持できるのかという懸念だ。
この不安がとりわけ深刻なのは、報道で引用された同省の数字によると、退役軍人省が前年、登録者900万人超、医療予約1億2,750万件超という過去最高のサービス水準を記録していたためだ。これらの数字は、すでに大規模に運営されている省庁であることを示しており、大幅な人員削減は、患者のアクセス、待ち時間、事務処理の遅れを基準に評価されることになるとの見方を裏付けている。
この問題には政治的な側面もある。メモは、同省がホワイトハウスの政府効率化省と連携し、規律を保ちながら積極的に前進すべきだとしている。この表現は、退役軍人省を連邦政府機関の縮小を目指すトランプ時代のより広範な動きの中に位置付けるものだ。また、同省が単独で動いているのではなく、政府そのものを再構築する、より大きな取り組みの一環であることも示している。
議会が一様に支持しているわけではない。下院退役軍人委員会の委員長を務めるマイク・ボスト下院議員は、計画がどのように進展するかを注意深く監視すると述べた。リンゼー・グラム上院議員は、これほど大規模な変更を行う前に議会と協議しないのは政治的な失策だと述べた。民主党はさらに踏み込み、政権が退役軍人の頼るサービスに対して全面攻撃を開始していると警告した。
最も重要な問題は、計画が机上で効率的に見えるかどうかではない。退役軍人省が医療を混乱させることなく、そこまで大幅に削減できるかどうかだ。メモからは、政権が迅速に進めたい意向がうかがえる。退役軍人団体や議員らは、その速さこそが問題になりかねないと、すでに警告している。



