2025年1月24日、スロバキア全土で数万人が街頭に繰り出し、ロベルト・フィツォ首相に対する近年最大規模の反政府抗議の波の一つとなった。

デモは28カ所で行われ、主催者によると、首都ブラチスラバの主要な抗議集会には6万人が参加した。資料に収められたAP通信の報道によると、集会の背景には、フィツォ氏の親ロシア的な姿勢、ウラジーミル・プーチン大統領と会談するための最近のモスクワ訪問、そしてスロバキアが外交政策の方向を転換する可能性を示唆した発言への怒りがあった。

抗議参加者らは「スロバキアはロシアではない、スロバキアは欧州だ」「フィツォにはもううんざりだ」「辞任せよ」などと声を上げた。その訴えは、一度の訪問や一度の演説だけに関するものではなかった。それは、政権復帰後、欧州の主流派と繰り返し衝突してきた指導者に対する、より広範な危機感を反映していた。

フィツォ氏の批判者らは、欧州の大部分がロシアの戦争に対して結束を保つ中、同氏がスロバキアによるウクライナ支援を損ない、モスクワへの共感を示したと主張している。AP通信は、同氏が政権に復帰して以降、ウクライナへの軍事援助を打ち切り、欧州連合(EU)の対ロシア制裁を批判し、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟への道を阻むと誓ってきたと指摘している。

抗議は、主催者や野党がクーデターを計画する外国人とつながっているとフィツォ氏が非難した後にも拡大した。同氏は議会で機密情報報告書を根拠として挙げたが、野党関係者らはこの主張を退け、同国の情報機関が政治目的で利用されていると述べた。緊張が高まる中でも集会は平和的なままだったため、この疑惑は国民を落ち着かせるどころか、懐疑心を強めた可能性がある。

この点が重要なのは、デモが今や政策への抗議であると同時に、フィツォ氏の指導力に対する国民の信頼を測る試金石にもなっているからだ。フィツォ政権はこの動揺を深刻な脅威と位置付ける一方、デモ参加者らは、首相自身の行動や言辞に反応しているのだと主張している。

AP通信の報道によると、抗議活動の多くは「ウクライナに平和を」運動が主催してきた。直近の集会の規模、特にブラチスラバ以外にも広がっていることは、反対勢力が首都や限定的な活動家層だけにとどまらないことを示している。

フィツォ氏は、スロバキア政治で依然として評価が大きく分かれる人物だ。同氏は2024年5月の暗殺未遂を生き延びており、親ロシア・反米を掲げて選挙に勝利し政権に復帰したことで、大規模な公的対立のたびに、その重大性が増している。支持者は西側の既成概念に挑む強い指導者とみる一方、反対派はスロバキアの欧州における立場を脅かす存在とみている。

1月24日に起きたことは、この対立が決着からほど遠いことを示している。スロバキアの街頭は、EUやNATOから離れる危険な方向転換だと人々がみなす動きに抵抗する市民で埋まり、政府は不安定化や隠れた敵について警告することで応じた。

今のところ、抗議は沈静化するどころか拡大しているように見える。全国的な広がりは、フィツォ氏の外交政策路線がもはや単なる外交論争の問題ではないことを示唆している。それは、一度に数万人を動員できるほど強力な国内政治の亀裂となっている。