# オーストリア大統領、キクルに組閣を試みる権限を付与

出来事の日付:2025-01-06。

オーストリアは、アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領が極右・自由党の党首ヘルベルト・キクルに正式に組閣を試みるよう要請したことで、選挙後の不確実性の新たな局面に入った。

資料によると、ファン・デア・ベレンはウィーンでキクルと会談した後、この措置を発表し、保守派のÖVPとの協議を始めるよう求めた。これは大きな一歩である。安定した連立政権を樹立しようとしたそれまでの取り組みが失敗したことを事実上認め、極右のFPÖが選挙結果を政権運営の権限に転換しようと試みる立場に置かれたからだ。

56歳のキクルは、交渉で実行可能な解決策を見いだせると考えていると大統領に伝えた。ファン・デア・ベレンは、オーストリアの厳しい経済情勢、ロシアによるウクライナ戦争がもたらす安全保障上の脅威、報道の自由への懸念についてキクルと協議したと述べた。大統領はまた、軽々しくこの決断を下したわけではないと述べ、FPÖにこのような機会を与えることをめぐる政治的な慎重さを示した。

数字を見れば、大統領がなぜこの選択を迫られたのかが分かる。9月の選挙でFPÖは28.85%を獲得し、26.3%のÖVPと21.1%の社会民主党を上回った。それ以降、キクルを首相の座から遠ざけようとした政党は、代替となる過半数を形成できなかった。リベラル政党ネオスは協議から離脱し、その後、ÖVPとSPÖの交渉も決裂した。

この決裂により、大統領に残された現実的な選択肢はほとんどなくなった。キクルに権限を与えない場合、もう一つの選択肢は膠着状態のさらなる長期化だったが、経済低迷と一段と不安定化した欧州の安全保障環境に直面するオーストリアには、その余裕がほとんどない。

この動きによってキクルの首相就任が保証されるわけではないが、FPÖの選挙での強さを連立合意に転換する初の正式な機会が与えられる。最も可能性の高い連立相手は依然としてÖVPであり、同党は過去にもFPÖと政権を担ったことがある。2000年代のほか、2017年から2019年にもÖVP主導の政権で連立を組んだ。

過去の連立が重要なのは、依然として議論を呼ぶとはいえ、両党の協力に前例がないわけではないことを示すからだ。ただし、現在の状況は異なる。FPÖが今や議会の最大勢力であり、キクルは同党の強硬右派への転換と最も密接に結びついた政治家だからだ。

FPÖとのいかなる連立にも反対していた退任予定のカール・ネハンマー首相は、政府の長と党首の双方を辞任するとすでに発表している。ÖVP党首として暫定的に後任となったクリスティアン・シュトッカーは、自由党との協議に前向きな姿勢を示しており、キクルに前進への道を与えている。

大統領宮殿の外の光景も緊張を映し出した。ファン・デア・ベレンがキクルと会談する間、デモ参加者が集まり、ORFによると約500人がその場にいた。この人数は、FPÖ主導の政権に向けたいかなる動きも、同党を民主的規範へのリスクとみなす批判者から強い抵抗を受けることを示唆している。

現時点でオーストリアにあるのは組閣権限であり、政府ではない。しかし、この権限自体が政治的に重要だ。FPÖを交渉の周縁から、機能する連立を生み出そうとする国の次の試みの中心へと移すからである。