出来事の日付:2024年12月26日。 韓国の野党は、大統領代行兼首相の韓悳洙(ハン・ドクス)氏に対する弾劾訴追案を提出し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による未遂に終わった戒厳令宣布から始まった政治危機をさらに拡大させた。

野党は、韓氏が共に民主党の推薦した憲法裁判所裁判官の任命を拒み、野党陣営が支持した複数の法案に拒否権を行使したとしている。また、12月3日に戒厳令を敷こうとした尹氏の試みを韓氏が手助けしたとも非難している。韓氏はこの動きを阻止できなかったことを謝罪したが、今回の提出は、この一件をめぐる怒りが今や暫定政権の大統領職そのものに及んでいることを示している。

国会の議席数が重要になる。弾劾訴追案は24~72時間以内に採決される見通しで、定数300の国会で可決には151票が必要だ。共に民主党だけで170議席を持ち、野党陣営全体では192議席を有する。このため訴追案には現実的な可決への道筋があり、韓氏の政治生命がほぼ即座に決まる可能性がある。

韓氏は尹氏が同月初めに職務を停止された後、大統領代行に就任し、法的・憲法的な緊張が高まる中、事実上の暫定的な国家指導者となった。野党は、憲法裁判所が尹氏の事件を審理する間、韓氏が体制を安定させることを期待していた。ところが、裁判官の任命や野党提出法案をめぐる対立により、膠着状態は深まった。韓氏が弾劾された場合、崔相穆(チェ・サンモク)企画財政相が次の代行候補となる。

この危機は、憲法裁判所が尹氏を恒久的に公職から排除すべきかどうかをめぐる最初の公開審理を開く準備を進める中で展開している。尹氏は内乱の疑いでも捜査を受けており、捜査当局は、出頭要請を無視し続ければ逮捕状が請求される可能性があると警告している。戒厳令をめぐる論争ですでに数万人の抗議者が街頭に出ており、法的な余波は今や大統領から大統領代行、複数の元政府高官にまで及んでいる。

韓氏が所属する与党「国民の力」は、野党が正当な権限行使を妨害していると主張する一方、韓氏の事務所は、弾劾の脅しは極めて遺憾だとしている。この言葉は、共通の基盤がほとんど残されていないことを示す。韓国では現在、複数の捜査が進み、大統領代行は罷免の危機にさらされ、職務停止中の大統領は法廷で罷免に抵抗している。したがって、弾劾訴追案の提出は枝葉の問題ではなく、誰になお統治する権利があるのかをめぐる、より広範な争いの一部だ。

今後数日で、韓氏の反対勢力が自らの多数議席を実際の罷免につなげられるかが明らかになる。訴追案が可決されたとしても、憲法裁判所は依然として尹氏の処遇を決めなければならず、内乱捜査もまだ完了していないため、より広範な争いは続く。その意味で、弾劾の動きは法的な措置であると同時に政治的なメッセージでもある。野党は、裁判所の手続きや法案をめぐるいかなる遅延も、戒厳令に端を発した同じ危機の一部として扱う構えだ。

次に起きることにより、野党が弾劾を、事態を動かすためのてことして用いているのか、それとも韓氏の暫定的役割との完全な決別として用いているのかが明らかになる。