2024年12月1日、アイスランドの野党・社会民主同盟が前倒し総選挙で第1党となり、独立党主導の連立政権による7年間の統治に終止符を打ったが、どの勢力にも単独で政権を担う権限は与えられなかった。クリストルン・フロスタドッティル率いる同党は得票率20.8%、定数63の議会で15議席を獲得し、首位に立つには十分だったが、単独で政権を担うには足りなかった。
この結果が注目されたのは、独立党、左翼環境運動、中道右派の進歩党で構成されていたビャルニ・ベネディクトソンの連立政権が崩壊した後に生じたためだ。同連立は、移民や亡命希望者、エネルギー、住宅をめぐる意見の相違から決裂し、ベネディクトソンは次回議会選挙の予定期限よりかなり前の10月に辞任した。したがって前倒し選挙は仕切り直しの機会となったが、明確な再出発にはならなかった。有権者は現職勢力を退けたものの、単一の野党に政権の鍵を託すことはなかった。
独立党は得票率19.4%で2位となり、2021年の24.4%から低下して過去最悪の結果となった。一方、自由改革党は15.8%で3位だった。左翼環境運動は議会入りに必要な5%の基準を大きく割り込み、進歩党も前回選挙の17.3%から7.8%へと大幅に後退した。この細分化こそ、結果を明確な政権構想へと転換することを難しくしている要因だ。最大政党でさえ、過半数を確保するには連立相手を集めなければならないためである。
フロスタドッティルにとって今後の課題は、抗議票を実行可能な同盟に変えることだ。アイスランド政治では単独政党による支配が実現することはめったになく、今回の選挙ではどの党も単独過半数に遠く及ばなかったため、議席計算は特に厳しい。選挙戦はまた、争点が政権崩壊を招いた問題と完全には一致していなかったことも示した。移民問題は連立崩壊の引き金となったが、提供資料によると、大半の有権者にとって最優先の懸念ではなかった。住民の5人に1人が外国生まれの同国では、代わりに医療、経済問題、住宅が国民の優先事項となった。
この点が重要なのは、選挙結果が激変というより漂流を示す理由を説明しているからだ。社会民主同盟は旧連立政権への不満とフロスタドッティルの人気から恩恵を受けたが、投票によって圧倒的なイデオロギー転換が生じたわけではない。旧与党が弱まり、左派が勢力を増す一方、中道勢力をなお縫い合わせなければならない議会が生まれた。実際には、連立協議が選挙そのものと同じほど重大になり得ることを意味する。
次の段階では、アイスランドの野党が細分化した選挙結果から安定した枠組みを構築できるかが試される。今年はすでに大統領選挙が行われ、6月にハッラ・トーマスドッティルが勝利しているため、前倒し議会選の結果は政治的変化にさらなる一層を加える。しかし、より深い物語は継続性にある。北大西洋の小さな民主国家は、有権者が新たな勝者を選んだ後も、住宅、移民、エネルギー、公共サービスという同じ基本的な問題について交渉を続けている。
この結果はまた、多くの有権者が急進的な代替勢力を支持することなく旧連立政権に罰を与えようとした政治状況を反映している。このためフロスタドッティルは、北欧ではおなじみの問題に直面する。つまり、首位という結果を政権協定へ転換しなければならないが、それを、従来の中道勢力が弱まり、政策課題がなお住宅費、医療、日常生活の物価に支配される議会で実現しなければならない。



