ガーディアンによると、観光船「シー・ストーリー」がマルサ・アラム沖の紅海で転覆した翌日、エジプト海軍は4人の遺体を収容し、さらに5人を救助した。荒れた海で船が沈没した後も7人が行方不明で、この惨事は急速に国際的な捜索・救助活動へと発展した。
紅海県によると、船には観光客30人と乗員14人が乗っており、月曜日の早朝に遭難信号を発信した。アムル・ハナフィ知事は、全長34メートルのヨットが高波に襲われ、7分足らずで水中に沈んだと述べた。この急速な沈没は、救助隊が現場に到着した後も多数の安否が確認できなかった理由の一端を説明している。
ガーディアンの報道によると、事故は海況が悪い中で発生し、気象予報担当者はすでに高波と強風を警告していた。同報道はまた、船には既知の技術的問題がなく、適切な許可を取得し、3月に航行安全検査を受けていたとする当局の声明を引用した。こうした詳細は、単純な機械的故障の可能性を遠ざけ、直接の引き金として環境条件を示しているため、この惨事をいっそう注目すべきものにしている。
生存した乗客と乗員は、船が高速で押し寄せる波に襲われた後、突然転覆したと証言した。県当局の説明によると、船がひっくり返った際、乗船者の一部は船室内にいた。この種の惨事では、甲板上にいるか甲板下にいるかの違いが生死を分け得る。とりわけ、反応する時間がほとんどないほど船が急速に沈む場合はなおさらだ。
「シー・ストーリー」には、米国、ドイツ、英国、ポーランド、ベルギー、スイス、フィンランド、中国、スロバキア、スペイン、アイルランドなど複数の国からの旅行者が乗っていた。この多国籍の乗客名簿により、遭難は海難事故であると同時に領事問題にもなった。英国外務省は英国民とその家族を支援していると述べ、複数の欧州政府が行方不明となった自国民の状況を追っていた。
ガーディアンは、月曜日に20人以上が救助され、その後火曜日にベルギー人2人、エジプト人1人、スイス人1人、フィンランド人1人を含む、さらに5人が救助されたと伝えた。こうした進展があっても捜索はなお道半ばで、当局者は行方不明者にエジプト人と外国人の双方が含まれていると述べた。
遭難現場は、観光業が地域経済の中心となっている地域でもあった。紅海はサンゴ礁とリゾートで有名で、この地域はダイビング旅行やレジャークルーズなどの海上移動に大きく依存している。そのため観光船での死傷事故は、より広範な経済的打撃をもたらす。観光客を引き寄せるまさにその海域への信頼を損なうからだ。
同時に、この事例は沖合で天候が危険な状態に変わった際、当局がどれほど迅速に対応できるかという、以前からある問題を改めて提起している。県当局によると、船は5日間の航海に向けてマルサ・アラムを出港しており、気象当局は日曜日と月曜日の海上活動を控えるよう警告していた。この経緯は、波の正確な威力を予測することが困難だったとしても、危険を示す事前の兆候が少なくともある程度は存在したことを示唆している。
現時点で確認されている人的被害は、死亡4人、救助5人、行方不明7人だ。捜索隊が活動を続け、各国の領事機関が乗客と乗員の安否確認を続ける中、これらの数字は変わる可能性がある。この惨事は、よく知られた観光ルートであっても、天候と海況が悪化すれば数分で命に関わる場所になり得ることを改めて示している。



