セルビア、ノビサド駅崩落捜査で元閣僚を逮捕

セルビアは、今月初めに15人が死亡したノビサド駅の屋根崩落をめぐる捜査が拡大する中、ゴラン・ベシッチ元建設相を含む11人を逮捕した。DWが報じた逮捕は、この惨事をめぐる数週間にわたる怒りと、当局者に責任を認めるよう求める圧力の高まりを受けて行われた。

崩落は11月1日、セルビア第2の都市にある同駅で、屋根から張り出した部分が崩れ、居合わせた人々の上に落下した際に起きた。ほかに2人が重傷を負った。同駅では11年にわたり断続的に改修工事が行われ、中国、フランス、ハンガリーの企業による共同事業体が工事に関与していた。その長い期間のため、この事故は国家の怠慢と機能不全に陥った説明責任の象徴となった。

政治的な余波は直ちに表れた。ベシッチは崩落の3日後に辞任し、不正行為を否定した。後に、警察の求めに自発的に応じたと述べた。駅の工事が始まった当時に建設相を務めていたトミスラブ・モミロビッチ貿易相も、抗議が激化した後に辞任した。初期段階で逮捕も謝罪もなかったことが多くの市民を怒らせ、数万人が街頭に集まるデモを勢いづかせた。

DWによると、検察は容疑者らの事情聴取を開始したが、氏名を公式には明らかにしていなかった。同時に、セルビア各地の住民が交通を遮断し、犠牲者を追悼する黙とうを行った。この悲劇が法的事件であると同時に、国家的な政治危機となったことを浮き彫りにした。抗議者らが求めたのは逮捕だけではなく、ノビサド市長とミロシュ・ブチェビッチ首相の辞任も要求した。

しかし、アレクサンダル・ブチッチ大統領は、検察が捜査を続ける中でも、これ以上の辞任はないとの考えを国営テレビで示した。すでに複数の辞任があったと主張し、今後の逮捕は検察当局が判断する問題だと述べた。この発言は、政府が刑事捜査を進行させる一方で、政治的損害を抑え込もうとしていることを示唆している。

今回の逮捕が重要なのは、街頭からの圧力が正式な措置へとつながり始めたことを示しているからだ。しかしそれは、多くのセルビア国民が対応は遅すぎ、不十分すぎると感じた数週間を経て行われたものでもある。そのため駅の惨事は、当局がもはや確約だけを信用しない国民と向き合いながら、死者を出した公共工事の崩落を信頼に足る形で捜査できるかどうかの試金石となっている。

犠牲者の遺族にとって、法的手続きはようやく動き始めたのかもしれない。セルビアの政治指導部にとって、より難しい問題は、これらの逮捕が国民を落ち着かせるのに十分なのか、それともはるかに大きな責任追及の第一歩にすぎないのかということだ。