出来事の日付:2024年11月6日

ドナルド・トランプ氏は2024年の大統領選挙に勝利し、1期目の終了から4年を経てホワイトハウスへの復帰を確実にした。この結果により、同氏は米国の第45代および第47代大統領となり、同国史上、連続しない任期を務める2人目の人物となる見通しとなった。

再選を逃した後に復帰した過去の大統領は、グロバー・クリーブランド氏だった。クリーブランド氏は1884年に勝利し、4年後には一般投票で僅差のリードを得たにもかかわらず、選挙人投票でベンジャミン・ハリソン氏に敗れ、1892年に再び勝利した。トランプ氏の勝利により、この先例から続いた132年間の空白が終わった。

この選挙はまた、前例のない法的状況を生み出した。トランプ氏はニューヨーク州で業務記録改ざんの重罪34件について有罪評決を受け、ほかに3件の刑事事件を抱えていた。提供されたBBCの報道によると、複数の刑事手続きが係争中のまま就任する初の大統領となる。各事件がどのように進むかは、11月6日時点で未解決だった。

ニューヨーク州の有罪評決には大統領恩赦が及ばず

ニューヨーク州の陪審は5月、成人映画俳優への支払いの記録に関係する34件すべてについて、トランプ氏に有罪評決を下した。フアン・マーチャン判事は量刑言い渡しを選挙後の11月26日まで延期していた。BBCが引用した法律専門家らは、高齢の初犯者に収監刑が科される可能性は低いとみていたものの、量刑言い渡しはなお予定どおり行われる可能性があった。

いかなる量刑も上訴される可能性があり、何年にもわたる訴訟につながり得る。有罪評決は州法に基づくものだったため、大統領の恩赦権は適用されない。自身への恩赦を試みた米大統領は一人もいないが、連邦レベルで未解決のその問題によって、ニューヨーク州での有罪評決が消えることはない。

連邦事件は終結に向かう見通し

ジャック・スミス特別検察官は、2020年にジョー・バイデン氏に敗れた結果を覆そうとした取り組みをめぐり、トランプ氏を起訴していた。この事件は、職務上の行為について大統領に部分的な訴追免責があると連邦最高裁が判断した後、審理が遅れていた。スミス氏は、問題となっている疑惑の行為はトランプ氏の公務の一部ではなかったと主張し、事件を再起訴した。

トランプ氏の当選後、同氏のチームと連邦事件を担当する当局との間で、事件を終結させることについて協議が始まったと、BBCは米提携先のCBSを通じて報じた。BBCが引用した元連邦検察官は、現職大統領を起訴することはできないため、選挙をめぐる事件は棄却されると予想した。トランプ氏は選挙運動中、復職すればスミス氏を解任するとも述べていた。これらは予想と表明された意向であり、出来事の日付時点で完了した措置ではなかった。

スミス氏はまた、トランプ氏が1期目の終了後にマール・ア・ラーゴの邸宅で保管していた機密文書に関する別の連邦事件の棄却について、上訴していた。トランプ氏は、機密資料を不適切に取り扱い、それを回収しようとする政府の取り組みを妨害したとの疑惑を否定した。アイリーン・キャノン判事は、スミス氏の任命が不適切だったと判断し、7月に事件を棄却した。選挙後、上訴を終結させるための協議が進められていた。

ジョージア州での訴追は遅延に直面

トランプ氏は別途、ジョージア州で2020年選挙の結果を覆そうとしたことをめぐり、州法上の罪にも問われていた。この訴追は、ファニ・ウィリス地区検事が事件を担当し続けられるかどうかをめぐる訴訟によって、すでに進行が遅れていた。法律専門家らは、トランプ氏が大統領を務める間、公判は停止されると予想したが、棄却やさらに長期の延期もあり得た。ニューヨーク州の事件と同様、大統領は連邦の恩赦権を使って州法上の罪を処理することはできない。

したがって、11月6日の結果によってトランプ氏の政治的復帰は決まったが、法的責任の問題は決着しなかった。同氏が就任準備を進める中、連邦の手続きは後退する可能性が高い一方、州の事件は明確な先例のない憲法上および日程上の問題を提起した。連続しない任期での勝利にはクリーブランド氏という歴史上の比較対象があったが、選挙での成功、重罪の有罪評決、未解決の訴追という組み合わせには先例がなかった。