2024年11月5日、スウェーデンの裁判所は、コーランの焼却やイスラム教徒に関する発言が一線を越え、民族集団に対する扇動に当たると認定し、デンマークとスウェーデンの極右政治家ラスムス・パルダン氏に禁錮4月を言い渡した。この事件は、許可された公開デモでコーランを焼却した人物がスウェーデンで裁判にかけられ、刑を言い渡された初の事例だったため、大きな注目を集めた。このため、判決はパルダン氏個人の政治的知名度をはるかに超える法的重要性を持つ。
マルメ地方裁判所は、2022年の行為と発言を巡り、民族集団に対する扇動2件と侮辱1件でパルダン氏を有罪とした。裁判所は賠償金と費用の支払いも命じた。提供資料によると、裁判官と検察官は、発言と行為が真剣な議論の一部ではなく、保護対象となる集団に対する明白な侮蔑に当たる事件として扱った。裁判所関係者の一人は、イスラム教を公に批判することは認められているが、この事件の行為はその境界を越えていたと述べた。
判決は、パルダン氏がコーランの中や周囲にベーコンを置いてから火を付け、蹴り、つばを吐いたと説明した。また、イスラム教徒は西洋の民主主義や言論の自由を好まず、イスラム教徒が移り住むことで国々が悪影響を受けると主張した発言にも言及した。パルダン氏は容疑を否認し、人ではなく思想を批判していたと述べた。また、スウェーデン南部の同市へ行けば命が危険にさらされると主張して公判への直接出廷を拒み、スウェーデン国内の非公開の場所からビデオ回線でのみ出廷した。
スウェーデンの法的環境は言論に関して異例なほど寛容であり、同国はすでにコーラン焼却を巡る外交的な対立に巻き込まれているため、この判決には重要な意味がある。提供資料によると、2023年のこうした抗議活動は、表現の自由を巡る国内議論を引き起こし、複数のイスラム諸国との関係を緊張させた。パルダン氏が2023年にストックホルムのトルコ大使館前で行った焼却も、スウェーデンのNATO加盟を巡る議論の一部となり、同氏の行為は法的問題であると同時に政治問題にもなった。
パルダン氏は控訴すると述べており、控訴手続きが係属している間は刑に服さないことになる。この点は、たとえ有罪判決が出ていても、法的な結論はまだ確定していないことを意味するため重要だ。それでも、裁判所のメッセージは明白だ。スウェーデンは言論を保護する用意があるが、デモが政治的表現を装った露骨な民族的侮辱に変わることまで容認するものではない。この判断は検察に先例を与え、批判とヘイトクライムの実際的な境界線を国民に示すものだ。
この判決によって、表現の自由を巡るスウェーデン国内の論争は終わらないかもしれないが、同国で最も物議を醸す挑発者の一人が関わった注目度の高い事件の一つには決着を付けた。パルダン氏の政治活動は長年、反応を引き起こすことに依存してきた。今回、その反応は拘禁刑、賠償、そして同氏の行為が挑発から犯罪となるヘイトスピーチへ一線を越えたとの法的認定という形で現れた。



