発生日:2024年10月24日。 熱帯暴風雨トラミは、豪雨によって20人超が死亡し、フィリピン北部全域で約15万人が避難を余儀なくされた後、ルソン島北東部沿岸に上陸した。現地でクリスティンと呼ばれるこの暴風雨は、同国で最も人口の多い島を横断する前に、広範囲で洪水と土砂崩れを引き起こした。
最も深刻な被害を受けたのはビコル半島だった。国の気象当局によると、一部地域では24時間におよそ1カ月分の雨が降り、30年間の観測に基づき平年とみなされる水準を上回った。一部の地域では洪水が住宅の2階まで達し、取り残された住民が屋根の上から救助を求める投稿を行った。沿岸警備隊は、浸水で孤立した人々のもとへ向かうためゴムボートを配備した。
大雨は、ビコル地方にある活火山マヨン山の周辺でラハールも発生させた。火山泥流は車両を一部埋め、山に近い村々では住宅の玄関まで達した。アルバイ州のグレンダ・ボンガ知事代行は、これほど激しい雨は予想されていなかったと述べた。
トラミは最大時速95キロの風を伴い、10月24日中にルソン島北西岸から抜けると予想されていた。遠ざかる間も、当局はさらなる激しい雨や洪水、土砂崩れ、高潮への警戒を呼びかけ続けた。気象当局によると、ビコル地方の東にある別の低気圧も、週末までに熱帯低気圧へ発達する可能性があった。
救助活動は、風によって生じた強い流れのため難航した。マニラ西方のブラカン州では、船が沈没した漁師の捜索が行われた。少なくとも12便が欠航し、緊急事態に交通の混乱も加わった。
フィリピンでは熱帯低気圧が定期的に発生するが、予報担当者らはトラミの降雨量を異例の多さだと表現した。この暴風雨は、危険が上陸地点の周辺をはるかに越えて広がり得ることを示した。河川や排水設備は処理能力を超え、水を含んだ斜面が崩れ、マヨン山周辺の堆積した火山性物質は破壊的な泥流となって流れ出した。
当局が当面優先したのは、洪水で孤立した住民のもとへ到達し、避難所を維持し、さらなる降雨にさらされる地域を監視することだった。トラミが遠ざかる中でもなお天候に影響を及ぼしていたため、公式の警報は、暴風雨の通過が終わっても、すでに水や不安定な地盤に囲まれた地域社会への脅威が終わるわけではないと強調した。
被害は、複数の災害要因が同時に作用した結果だった。急速に上昇する水が住民を建物内に閉じ込め、水を含んだ斜面では土砂崩れが集落を脅かし、ラハールが火山性の岩屑をマヨン山周辺の地域へ運び込んだ。航空便と沿岸での活動も混乱した。このため救助隊は、単一の被災区域に集中するのではなく、浸水した都市部、内陸の地形、荒れた沿岸近くの海域にまたがって活動しなければならなかった。



