エチオピア議会は、主に儀礼的ではあるものの依然として象徴的に重要な同国の大統領職について、サーレワーク・ゼウデ氏の後任としてタエ・アツケセラシエ氏を承認した。エチオピアの政治権力は引き続きアビー・アハメド首相が握っているため、この交代は政府の方向性というより、国家を代表する顔が変わることを意味する。

タエ氏は2月から外相を務め、アビー氏に近いとみられている。同氏は国会議員らを前に宣誓し、エチオピア初の女性国家元首であるサーレワーク氏の後任に就いた。2018年のサーレワーク氏の初就任はジェンダー平等に向けた画期的な前進として称賛されたが、BBCの報道によると、同氏は近年アビー氏と対立し、大統領職の権限の限界に不満を募らせていた。

この報道はまた、サーレワーク氏の在任期間を、エチオピアで続く紛争を背景に位置づけている。同氏は大統領在任中、国内全域で繰り返し和平を呼びかけたが、批判する人々は、ティグレ州での2年間の戦争中にジェンダーに基づく暴力について十分な頻度で発言しなかったと指摘した。同氏は、連邦軍が地元民兵と戦い、数百人が死亡したと報告されているオロミア州とアムハラ州の戦闘についても懸念していた。職務が行政執行ではなく形式的なものであっても、いかなる新国家元首も、こうした紛争を背景として就任することになる。

タエ氏の任命により、儀礼的な大統領職は引き続きアビー氏の陣営と歩調を合わせることになり、エチオピアの政治的な均衡調整における新たな変化となる。BBCの報道は、これにより当時、タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン氏がアフリカ唯一の女性国家元首になったと指摘している。したがって、大統領職は日々の政策を主導しないものの、今回の交代にはなお重みがある。誰が引き上げられ、誰が退き、国内紛争が引き続き社会生活を左右するなかでエチオピアが自国をどのように見せようとしているのかを映し出すからだ。

サーレワーク氏の退任は、政治的には限定的であったとしても、象徴的には重要だった一章の幕引きでもある。エチオピア初の女性国家元首として、同氏は形式上の従来路線を打ち破る存在であり、その就任は国外でも広く祝福された。しかしBBCの報道は、国が戦争と地域的な混乱に直面するなか、行政執行権がほとんどない役割に制約されていることに、同氏が次第に不満を抱くようになったことを示唆している。アビー氏の側近が後任となったことは、刷新ではなく最高レベルでの継続性を示している。また、オロミア州とアムハラ州の紛争がなお国民感情を左右するなか、大統領職は首相が国家をどのように見せたいのかを示す指標であり続ける。

国家元首の交代は憲法上は小さな変化だが、政治的な象徴性という点ではなお注目に値する。サーレワーク氏の就任はかつて、エチオピアの公的イメージがより進歩的になることを示唆していたが、アビー氏が信頼する盟友への交代は、国家の見せ方に対する統制が再び強まることを示している。国内の一部で紛争がなお続くなか、その象徴性は重要だ。それは有権者と外国の観察者の双方に対し、国家が戦争と混乱への対応を続けるなかでも、エチオピアの公式機関が引き続き首相の陣営と歩調を合わせていることを伝えている。