発生日:2024年9月9日。 国営メディアの報道によると、台風ヤギによる洪水と地滑りがベトナム北部を襲い、少なくとも59人が死亡した。救助隊は、橋の崩落後に行方不明となった人々や、増水した川に流された旅客バスの乗客を捜索していた。
ヤギはフィリピンと中国南部を通過した後、土曜日にベトナム北東部の海岸に上陸した。今年アジアで最も強力な暴風雨と評された。日曜日には熱帯低気圧に弱まったものの、大雨が続き、山岳部や沿岸部の各地で危険な状況を引き起こした。
北西部のホアンリエンソン山脈では、地滑りにより新生児と1歳児を含む6人が死亡した。ホアビン省では、雨で水を含んだ斜面が住宅の上に崩れ、家族4人が死亡した。カオバン省では月曜朝、地滑りによって20人を乗せたバスが増水した川に押し流された。さらに別の地滑りが、救助隊が現場に到達するために必要な経路をふさいだ。
フート省では、紅河に架かる鋼鉄製の橋が崩落した。報道によると、乗用車とトラック計10台、オートバイ2台が川に転落した。3人が救助されて病院に搬送された一方、ほかに13人が行方不明とされた。AP通信の映像には、元台風がもたらした雨が地域に降る中、収容作業が続く様子が映っていた。
ベトナムの気象当局は、さらなる洪水や地滑りが発生する可能性があると警告した。北部の複数地域では、24時間に208~433ミリの雨量を観測した。当局によると、暴風雨は特にクアンニン省と港湾都市ハイフォンで電力と通信を寸断した。ヤギが弱まった後も、ハイフォンの一部は約50センチの水に浸かったままで、電力も利用できなかった。
災害管理当局によると、強風と高波により、ユネスコ世界遺産のハロン湾で船舶30隻が沈没した。ベトナム北部全域で住宅約3300棟が被害を受け、12万ヘクタールを超える農作物が影響を受けた。この数字は、暴風雨の影響が直接的な死者数にとどまらず、交通、農業、基幹サービスにまで及んだことを示している。
ベトナムに到達する前、ヤギはフィリピンと中国で少なくとも24人の命を奪い、ほかに数十人を負傷させていた。ベトナムでの死者数の全容は、当局が孤立した地域への到達と行方不明者の安否確認を進めていたため、今後変わる可能性があった。雨が続いていたため、サイクロン自体が風の勢力を大きく失った後も危険は続き、不安定な斜面、増水した河川、損傷したインフラが、住民と救助隊員が直面する主な脅威となっていた。



