ストレート勝ちで歴史的な決勝進出

ウクライナは9月26日、中国・深圳で行われたビリー・ジーン・キング・カップで、2連覇中のイタリアを2対0で破り、初めて決勝に進出した。アンヘリナ・カリニーナが最初の1勝を挙げ、続くエリナ・スビトリナがジャスミン・パオリーニに完勝して準決勝の勝利を決めた。

世界ランキング48位のカリニーナは、同150位のタイラ・グラントを6対3、6対4で破った。試合時間は86分だった。グラントはイタリア代表としてこの大会に初出場していた。この結果、ウクライナは決勝まであと1勝となった。カリニーナは準々決勝のベルギー戦でもシングルスとダブルスで勝利に貢献しており、好調な1週間をさらに充実させた。

続いてスビトリナがパオリーニを6対2、6対2で下した。世界7位のスビトリナは序盤で2ブレークのリードを築き、31分で第1セットを奪った。その勢いを第2セットにも持ち込み、2つのセットにまたがって7ゲームを連取し、4対0とリードした。パオリーニがいったん連取を止めたものの、その3ゲーム後に試合は決着した。

パオリーニは、この対戦までビリー・ジーン・キング・カップで10連勝していた。同大会での敗戦は2024年以来となった。イタリアは4年連続の決勝進出と3連覇を狙っていたが、ウクライナが1年前の両国の準決勝対戦とは逆の結果をもたらした。

スビトリナ、前年の敗戦に雪辱

前回大会の同じ準決勝でパオリーニに敗れたスビトリナにとって、この勝利には特別な意味があった。試合後、前年の敗戦によって集中力が一段と高まったと語った。今回の勝利は、スビトリナにとってビリー・ジーン・キング・カップでの通算20勝目だった。

スビトリナは過去3年間、自らの財団を通じてウクライナ代表を資金面と運営面で支援してきた。国内で困難な状況に耐える母国にとって、初の決勝進出は特別な瞬間だと述べた。ウクライナ勢で最も高い世界ランキングを維持する自身のキャリアに、今回の結果で代表チームとしての節目が加わった。

ウクライナは準々決勝でベルギーを2対1で破って勝ち上がった。その対戦ではスビトリナがシングルスで敗れ、他のウクライナ選手の試合結果に一層の重圧がかかっていた。しかしイタリア戦では、パオリーニに準決勝の勝負を長引かせる余地をほとんど与えないプレーで応えた。ウクライナがシングルス2試合をともに制したため、決着をつけるダブルスは不要となった。

決勝は9月27日に深圳湾スポーツセンターで行われ、チェコと対戦する予定となった。チェコの顔ぶれにはウィンブルドン決勝進出経験者のリンダ・ノスコバとカロリーナ・ムホバが含まれ、再び厳しい戦いが待ち受ける。優勝の行方にかかわらず、この準決勝でウクライナはビリー・ジーン・キング・カップにおける自国の最高成績を更新し、前回王者の連覇への道を決勝の前に断った。