# アイランダーズ、感動に包まれたNHLドラフトでマシュー・シェーファーを全体1位指名

ニューヨーク・アイランダーズはロサンゼルスで行われた2025年NHLドラフトで、多くの関係者の予想通り、ディフェンスのマシュー・シェーファーを全体1位で指名した。指名はピーコック・シアター内で行われ、たちまちこの夜で最も感情を揺さぶる場面の一つとなった。17歳のシェーファーにとって、この指名は近年の自身を形づくった家族との死別と切り離せないものだったからだ。

名前が呼ばれるとすぐ、シェーファーは泣き崩れた。アイランダーズのジャージーに付けられたがん啓発リボンに口づけし、天を指さしながら、2024年2月に乳がんで亡くなった母ジェニファーさんに思いをはせ、涙をこらえようとした。指名後の言葉は飾り気がなく、心情がむき出しだった。母は誇りに思ってくれるはずで、魂は自分とともにあると語った。この場面は、ドラフト全体上位指名ではめったにこれほどはっきりとは表れない、人間的な重みをドラフトにもたらした。

ホッケーの観点でも同様に注目すべき指名だった。シェーファーは、カナダ代表として世界ジュニア選手権に出場した際に鎖骨を骨折して以降、12月からプレーしていなかったにもかかわらず、以前から明確な全体1位候補とみられていた。それ以前にも、彼の歩みはさらなる悲しみによって中断されていた。下宿先の母親役だった女性は、死因が自殺と認定された列車事故で死亡し、恩師でエリー・オッターズのオーナーだったジム・ウォーターズ氏も世界ジュニア選手権の期間中に心臓発作で亡くなった。つまり、このドラフトはキャリアの次の段階への順調な到達ではなく、極めて困難な2年間の集大成だった。

アイランダーズはこの夜、ロースターの再編にも動いた。指名の数時間前、ディフェンスのノア・ドブソンをモントリオール・カナディアンズへ放出し、フォワードのエミル・ハイネマンと全体16位、17位の指名権を獲得した。この動きによって球団はより多くのドラフト資産を手にし、全体1位指名がより大規模なロースター刷新の一部にすぎないことを示した。続いてサンノゼ・シャークスが全体2位でマイケル・ミサを、シカゴ・ブラックホークスが全体3位でアントン・フロンデルを指名。ユタは全体4位でカレブ・デノワイエを選び、ナッシュビルがブレイディ・マーティンを指名して上位5人を締めくくった。

このイベントは、NHLドラフトの新方式も反映していた。各チームは、現地の一室に集まるのではなく、NFLやNBAと同様の分散型体制で遠隔から指名を行った。副コミッショナーのビル・デイリー氏によると、各チームは26対6でこの変更に賛成した。この方式でも、ボストンがジェームズ・ヘーゲンズを指名した際に映像配信がフリーズするなど、いくつかの技術的不具合は避けられなかったが、1巡目と、遠方から自分の名前が呼ばれるのを見守る選手たちに、これまでとは異なるリズムをもたらした。

夜が終わるまでに、アイランダーズは球団の行方を決定づける指名選手を獲得し、ドラフトには感動の中心となる場面が生まれ、シェーファーはNHLへの第一歩を踏み出した。指名そのものは予想通りだったが、それを取り巻く瞬間は決してありふれたものではなかった。

このドラフトはまた、NHLが最大級のイベントの見せ方を変えつつあることを浮き彫りにした。分散型の方式は、全員が一つの満員の作戦室に集まる従来の演出をなくす一方、シェーファーの反応や、その後の遠隔発表といった個々の瞬間にスポットライトを当てる。アイランダーズにとって、それは重要だ。全体1位指名は単なるロースターへの選手追加ではない。球団がファンに対し、この選手を中心にチームを築くと示す存在であり、今回の指名を取り巻く感情的な背景によって、そのメッセージはいっそう強く感じられた。