Topgolfは、オンプレミスのコンピューティング基盤の大部分をVMwareから移行することで、合計1,130万ドルを超えるインフラ費用の発生を回避、または費用そのものを削減したと説明している。移行対象は1万2,000台の仮想マシンで、長年利用してきたVMware環境をVergeIOのVergeOSプラットフォームに置き換えた。

同社が構成の見直しに着手したのは、BroadcomがVMwareのライセンスと製品バンドルを変更した後だった。Topgolfのグローバルインフラストラクチャーマネージャー、スコット・フォアハンド氏はArs Technicaに対し、VMware関連費用の見積もりが400%増える見通しだったと語った。同社はvSphereとESXiを数十年にわたり使用し、2017年にはDellとVMwareのハイパーコンバージドシステムVxRailを導入していた。このため、最終的な移行は単なるソフトウェアの置き換えではなく、運用全般にわたるプロジェクトとなった。

Topgolfは、インタラクティブなゲーム、ボール追跡、デジタル分析を備えた施設を100か所以上運営している。移行対象には施設、オフィス、ラボ、データセンターが含まれる。報道時点では20か所がVxRailとVMware Cloud Foundationを引き続き利用しており、フォアハンド氏は12月の第2週までに最後のシステムがVMwareから移行する見通しを示していた。

新しいアーキテクチャーでは、VergeOSを用いてコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、災害復旧、テナント分離を統合する。Topgolfはタイムゾーンごとにテナントを分けて環境を構成し、これによりアップグレードと保守が簡素化されたとフォアハンド氏は説明した。同じ機能によって、クラスター内に入れ子構造のラボ環境を作ることもでき、専用のテスト用ハードウェアの必要性が低下した。

仮想化レイヤーとともにハードウェアも変更された。Topgolfは6か月間で、約650台のVxRailホストを約400台のDell PowerEdgeサーバーに置き換えた。旧拠点では容量35テラバイトの6ノードクラスターを使用していたが、新構成では容量5テラバイトの3ノードクラスターを採用した。フォアハンド氏によると、比較対象となるハードウェア支出は87%、ソフトウェア費用は77%減少した。Topgolfはまた、5年間のエンタープライズライセンス契約を結んだ。

刷新は同社のゲームにも及んだ。Topgolfは処理を施設のサーバーから各打席のゲームパネルへと移し、Kubernetesベースのアーキテクチャーを採用した。そのため、新しいパネル、配線の変更、サーバー一式の交換が必要になった。ボール追跡システムToptracerの負荷は依然として大きかった。フォアハンド氏によると、標準的な102打席の施設ではカメラから1日に約40テラバイトのネットワーク通信が発生するため、遅延や通信経路の問題に対処するにはVergeIOとの協力が必要だった。

互換性は制約の一つだった。Topgolfは、RubrikやLogicMonitorなどの製品に関連するすべての機能を維持することはできなかった。データ保護にはVergeIOのスナップショットを使い、脅威ハンティングやランサムウェア対策など一部のセキュリティー機能にはVeeamを採用した。したがって、この移行は単にハイパーバイザーを別のものに置き換えるのではなく、費用削減とともに、広範な調整、機器の交換、補助ツールの変更を伴うものだった。