CrosscordのDiscordサーバーについてのクロスワード・エッセーは、最も満足感のある言葉遊びの中には、隠れた形があると論じている。物語は、5,000人を超えるクロスワード愛好家が集うサーバーから始まる。そこでは2022年1月、クソ投稿用チャンネルへの投稿をきっかけに、対になった表現を集める長期スレッドが生まれた。何気ない観察として始まったものがコミュニティーの習慣へと成長し、さらに著者が「正方形の理論」と呼ぶ、より広い考え方へと発展した。
基本的な例は「ダブル・ダブル」、つまり関連しているように見える2組の単語でありながら、組み合わせた語句の意味が一見明らかなパターンとは一致しないものだ。エッセーにおける典型例はPUB QUIZとBAR EXAMだが、スレッドにはすぐにほかの例も蓄積された。数件の返信が付いた頃には、MULTITOOLとMULTIPLIERSのように、同じ単語の断片や連想上のつながりを共有しながら、関係性そのものは同一ではない組み合わせが投稿されていた。やがて、この遊び心に満ちた試みは、何千件もの投稿を抱えるスレッドとなった。
エッセーの中心的な主張は、これらの組み合わせが満足感を与えるのは、正方形として思い描けるからだというものだ。それぞれの単語が角に位置し、単語間の関係が辺を形成する。その結果生まれるのは、単なる駄洒落の一覧ではなく、自己完結する小さな構造である。エッセーは、だからこそ、その冗談が完成されたように感じられるのだと論じている。単に言葉が巧みなだけではなく、パターンを見抜いた後には必然だったように感じられる形で、それらがかみ合っているのである。
そこから著者は視野を広げる。クロスワードパズルで疑問符が付いたヒントも同じように理解できる。表面的な読み方と意図された読み方がつながっており、解き手は最後になって初めてそのつながりに気付くからだ。エッセーは、「It turns into a different story(それは別の物語/階に変わる)」というヒントからSPIRAL STAIRCASE(らせん階段)という答えに至る例を挙げる。そこでは、別の解釈が腑に落ちた瞬間にヒントの意味が変わるため、冗談が成立する。ブランド名、研究論文の題名、さらにはジョークも、その構成要素が同時に複数の意味で整合するとき、同じように機能し得る。
より大きな主張は、関係する言語のカテゴリーよりも、正方形のほうが重要だということだ。そこには類義語、駄洒落、ヒント、ブランド名、あるいは結び付いた考えのほぼどんな組み合わせでも収められる。人々が楽しむのは単語そのものだけではなく、その位相構造なのだ。だからこの文章は、Crosscordを一部のクロスワード界隈だけの逸話ではなく、頭が一度に認識できる形を完成させるときに言葉遊びは最も優れたものになる、という証拠として扱っている。
このエッセーのより広範な主張は、関係する言語のカテゴリーよりも、正方形のほうが重要だということだ。そこには類義語、駄洒落、ヒント、ブランド名、あるいは結び付いた考えのほぼどんな組み合わせでも収められる。喜びは完成することから、つまり、いったん見えれば必然だったように感じられるほど整然と自己へ折り返す関係性から生まれる。だからこそ、このエッセーは、クロスワード愛好、ブランディング、ジョーク作りを、同じ満足感のある問題の変奏として扱っている。



