SpaceXが上場企業になってから2度目に開示した決算によると、9月までの3カ月間の売上高は大幅に増加し、黒字に復帰した。同社は、売上高が前年同期比で161%増えたとし、成長の主な要因にStarlinkの通信サービスと人工知能事業を挙げた。

同社はこの四半期に全体で44億ドルの利益を計上した。前年同期の10億5,000万ドルの赤字から黒字に転じ、6月までの四半期に記録した赤字からも回復した。したがって今回の数字は、売上高の勢いだけでなく、拡大する事業の費用をSpaceXが賄う力にも変化が生じたことを示す。

通信は引き続き決算の中心となった。SpaceXによると、Starlinkを含む部門の四半期売上高は前年同期比69%増の52億ドルだった。Starlinkは数千基の衛星を使ってインターネットサービスを提供し、そのネットワークはロケット打ち上げや宇宙船の事業と並んで、同社の主要な収益源になっている。同社は最近、全国を対象とする低周波数帯の周波数帯域を取得した。これは、既存の米携帯通信会社との競争を広げる後押しとなり得る動きだ。

人工知能も大きく貢献した一方で、SpaceXの投資規模の大きさを示している。同社は、計算基盤と、OpenAIやAnthropicのサービスと競合するチャットボットを開発するxAIを傘下に持つ。直前の四半期にはAIへの支出が2倍以上に増え、同部門は12億6,000万ドルの営業赤字を計上した。9月までの四半期には、4億3,100万ドルの営業利益を報告した。

今回の決算は、SpaceXが8月に初めて四半期決算を開示した後に発表された。6月までの四半期の売上高は、前年同期の40億ドルから78億ドルへ増えたものの、費用が売上高を上回っていた。9月までの決算は、通信事業の成長加速とAI部門の業績転換によって、この収支関係が変わったことを示唆している。

発表後、投資家は好意的に反応した。SpaceX株は時間外取引で約4%上昇して約153.30ドルとなり、時価総額は1兆9,500億ドルに近づいた。この数字には、Starlinkの継続的な収益と新たなAI事業が、多額の資本を必要とする打ち上げ事業を補完できるという投資家の期待が反映されている。

今回の開示は、ロケット、宇宙船、衛星ブロードバンド、周波数帯域、AI基盤にまたがる事業を持つ企業の姿を、より明確にするものだ。一方、AI部門が営業黒字を維持できるか、周波数帯域の取得がどれほど早くStarlinkの新サービスにつながるかなど、今後の四半期に向けた重要な問いも残る。現時点では、9月までの四半期は、SpaceXの急速な拡大が売上高の増加と全体の黒字の両方を生んだことを示している。