今回のiPadOS 27の変更により、手元のiPadには非公開のメモや操作画面を表示し、外部ディスプレイには教材だけを映すプレゼンテーションの手順に支障が出ている。教育者のテディ・スヴォロノス氏は10月19日にこの挙動を記録し、授業や発表の本番でiPadを使う人に対し、問題が解決するまでアップグレードを見送るよう勧めた。
スヴォロノス氏が説明する従来の手順では、発表者モードのアプリがAirPlay経由の外部ディスプレイへの表示を制御し続ける一方、iPadの操作者は別のウィンドウに移動できた。この分離によって、講師は配布資料やスライドを投影しながら、発言用のメモを確認したり、指名する学生を選んだり、投票結果を見たり、別のコンピューター上のプレゼンテーションを操作したりする作業を、聴衆には見せずに行えた。
同氏によると、iPadOS 27ではAirPlayが有効な状態で別のアプリをタップすると、外部ディスプレイにiPadのより広い操作画面が表示される。そのため、発表者だけが見るつもりの情報が露出したり、ウィンドウが現れたり消えたりして聴衆の注意をそらしたりする可能性がある。その後の挙動はアプリによって異なるという。Goodnotesに戻ると発表者向けの表示が復元されるが、Keynoteではプレゼンテーションが終了し、PowerPointではスライドショーの再開操作が必要になる場合がある。
問題は、外部ディスプレイの操作画面が新しくなったというだけではない。スヴォロノス氏は、OSが最後に選択したアプリに外部画面の制御を与えるようになったとみている。同氏の説明では、これは、ディスプレイを使うアプリをドックから選ぶという、従来のやや分かりにくい方法に取って代わるものだ。新しい挙動によって、本番中の通常のマルチタスク操作がリスクになっている。
同氏は、発表中のアプリが、発表の停止、文書の閉鎖、またはアプリの終了まで外部ディスプレイでの優先権を保持すべきだと提案する。そうすれば聴衆向けの表示を安定させながら、発表者はタブレットを補助作業に使える。同氏はこの問題をフィードバック識別子FB23615646でAppleに報告し、自身が試した最新のベータ版でも挙動が続いていたと述べた。
根拠となっているのは詳細な利用者報告であり、Appleの技術告知ではない。提示された情報源には、同社の回答や修正の提供予定は含まれていない。それでも、この報告は再現手順と、3つのプレゼンテーションアプリにおける異なる影響を示している。この構成に依存するイベントを行う人は、アップグレード前や聴衆の前で使用する前に、実際に使うiPad、AirPlay受信機、プレゼンテーションソフトの組み合わせで動作を確認すべきだ。
特に教育者にとって、報告された機能の後退は信頼性とプライバシーの両面に影響する。スライドショーの失敗も進行を妨げるが、非公開のメモ、未公表の投票結果、学生に関する指示などを意図せず投影することは、より重大になり得る。挙動が変わるまでは、動作確認済みのOSバージョンを維持するか、発表専用の別の機器を使う方が、運用上は安全な選択肢かもしれない。



