出来事の日付:2026年11月4日。

AMDは、サーバー用プロセッサーと人工知能向けハードウェアの需要を背景に第3四半期の売上高が過去最高を記録したことを受け、第4四半期の売上高を約170億ドル、上下3%の幅で見込んでいる。予想の中央値はIntelの150億~160億ドルという予想レンジを上回っており、実現すればAMDが四半期売上高で、より大きな競合であるIntelを初めて上回ることになる。

第3四半期の売上高は133億7700万ドルに達し、前年同期の92億5000万ドル、前四半期の115億4000万ドルから増加した。純利益は前年同期比95%増の24億3000万ドルとなり、希薄化後1株当たり利益は0.75ドルから1.46ドルに上昇した。AMDが公表した売上総利益率は54%だった。

成長の大部分をけん引したのはデータセンター部門だ。売上高は前年同期のほぼ2倍となる過去最高の85億5000万ドルで、前四半期比でも27%増加した。同部門の営業利益は168%増の28億8000万ドルとなり、営業利益率は25%から34%に上昇した。AMDは、Epycサーバー用プロセッサーと、Heliosラックスケールシステムで使われるInstinct MI455Xアクセラレーターの投入が拡大の要因だと説明した。同社によると、Anthropic、Meta、Microsoft、OpenAI、Oracle Cloud Infrastructureは、すでに初期導入のHeliosシステムでワークロードを実行している。

報道では、同社全体の業績予想を基に、第4四半期のデータセンター売上高が約128億ドルに増える可能性があると推計した。リサ・スー最高経営責任者は、AMDが2027年のサーバー売上高を前年比2倍と見込んでおり、データセンター向けAI売上高は従来予測をさらに上回る速さで伸びると述べた。同社は、直近四半期には全売上高の64%を占めた同部門の比率が、来年には80%超になると予想している。

データセンター以外の業績は、よりまちまちだった。クライアント・ゲーム部門の売上高は合計37億2200万ドルで、前年同期比8%減少した。クライアントCPUの売上高は前年同期から増加して29億5000万ドルとなったが、前四半期からはわずかに減少した。ゲーム部門の売上高は、ゲーム機用チップの購入減少と単体Radeon GPUの販売低迷を受け、7億7300万ドルに落ち込んだ。AMDは、高価なメモリーがPC需要を圧迫するため、この統合部門の売上高が第4四半期に前四半期比20%超減少すると見込んでいる。

AMDはまた、2027年のPC出荷台数が2桁の減少率になることを前提に計画を立てており、法人向け、高価格帯の消費者向け、デスクトップ製品を通じて、市場全体を上回る成績を目指す。組み込み部門も成長を支え、売上高は前年同期比29%増の11億1000万ドルとなった。

Intelとの売上高逆転は、現時点では予測であり、確定した実績ではない。それでも、IntelがPCや従来型の企業向けコンピューティングの圧力により大きくさらされる一方、AIアクセラレーターとサーバーCPUがAMDの売上構成をどう変えてきたかを示している。AMDが業績予想の中央値を達成するには、HeliosとMI455Xの供給拡大を着実に進める必要がある。