インドのウッタルプラデシュ州では、3日間の大雨によって複数の地区で洪水が発生し、少なくとも81人が死亡した。州当局が9月28日に明らかにした。当局は46人の負傷と住宅1,000棟以上の被害を報告し、救助隊は浸水地域から住民を避難させた。

インド北部に位置する同州では、州都ラクナウを含む被災地域で学校が休校となった。当局は、水に漬かった道路で不要な移動を避けるとともに、急流によるさらなる危険が生じかねない河川や小川、排水路に近づかないよう呼びかけた。各地域が住宅や地元のインフラの被害を確認するなか、緊急対応は続いていた。

予報担当者は、ベンガル湾上の気象システムが弱まったことで、天候が回復に向かうと見込んだ。ただし、ラクナウの地方気象センターに所属する上級科学者アトゥル・クマール・シン氏は、ウッタルプラデシュ州の東部と西部では9月29日まで弱い雨が続く可能性があると述べた。さらに雨が降る可能性があるため、主要な気象システムの勢力が弱まっても、たまった水や増水した河川などへの懸念は残った。

一連の悪天候は南アジアのより広い範囲にも影響した。インド東部のオディシャ州では、当局によると7万5,000人以上が安全な場所へ避難した。入手できた報道にはオディシャ州の死者数は示されていなかったが、避難の規模は、当局が危険にさらされた複数の地域で予防措置を講じていたことを示していた。

隣国ネパールでは、同国の災害管理当局によると、9月24日から27日までに気象に関連する災害などで21人が死亡した。5人がなお行方不明で、別の5人が負傷した。洪水と土砂崩れにより住宅194棟が被害を受け、地域社会と緊急対応機関への負担が増した。

ネパールはすでに、8月に発生した極めて甚大な洪水被害からの復旧途上にあった。最新の報道によると、その災害では1,400人以上が死亡し、6,000人近くが行方不明になった。したがって今回の新たな死者は、同国が前月の災害による避難生活や住宅被害、依然として解消されていない多数の行方不明者への対応を続けるなかで出たことになる。

ウッタルプラデシュ州とネパールの数字は、それぞれの国で行われる別個の対応を示しているが、共通する地域の危険も浮き彫りにしている。激しい雨は、河川の氾濫、市街地の冠水、土砂崩れを短時間のうちに同時に引き起こしうる。当局は地区ごとの被害の全容をまだ公表しておらず、孤立した地域から被害が報告されれば、判明している合計は増える可能性がある。差し当たっての優先事項には、危険な地域からの住民の避難、通学が危険な地域での休校継続、洪水の水の中に入らないよう住民に警告することが含まれていた。雨はどこでも一斉にやむのではなく弱まる見通しで、当局は救助と被害調査を進めながら、引き続き注意を呼びかけた。